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【墓じまい】「コロナ禍でなかなか地元に戻れない……」墓じまいを検討すべき?

ファイナンシャルフィールド / 2022年8月9日 10時40分

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2022年1月、全国石製品協同組合によって行われた「コロナ禍におけるお墓参りの現状についてのアンケート」によると、過去1年間で墓参りへ行っていない人は35.5%でした。   その理由として、コロナ禍を原因とする人は48.0%、墓が遠いからと答えた人が20.8%となっています。このような時期だからこそ、「墓じまい」をする方がよいのか悩んでいる人もいるようです。   そこで、今回は墓じまいに焦点をあてました。

そもそも墓じまいとは

墓じまいとは、墓石を撤去した上でさら地にした墓所の使用権を返還することです。ただ、遺骨を勝手に取り出して納骨場所を移動したり、廃棄したりすることは法律違反となるため、一般的には「次の納骨場所に移動させるまでが墓じまい」です。
 
厚生労働省によると納骨場所の移動を含む改葬数は2017年度に10万件を超え、2020年度まで4年連続で10万件以上で推移していて、「墓じまい」が一定数行われていると考えられます。
 

・「墓じまい」の流れ

墓には先祖代々の骨が納められていることも多いため、自分だけで決めずに必ず親族に相談して同意を得てから行動に移しましょう。
 
墓地がある地域の自治体に必要な手続きを問い合わせ、必要な書類をそろえます。同時に墓地の管理者に墓じまいをすることを伝え、新しい納骨先も決めなければなりません。自治体には必要書類(改葬許可申請書)を提出し、「改葬許可証」を受け取ります。許可証を得て初めて墓から遺骨を取り出せます。
 
その際、墓にいる先祖の魂を抜く「閉眼供養」(通常、お布施が約3~10万円、別に実費相当の車代が必要)を行い、墓石の解体・撤去(10万円前後)、整地を終えたら管理者に返還します。新しい納骨先に墓石がなければ予定日までに建て、「開眼供養」を行った上で納骨という流れです。
 

・墓じまいが増えている理由

少子高齢化や墓に対して個性を求める時代になってきていること、若者が就職を機に都市部に移住したことで過疎化が進んだことなどが墓じまいの増加の原因になっています。コロナ禍で墓参りのために里帰りするのが難しくなっている状況も理由になっているようです。放置された墓はいずれ無縁仏になる可能性もあるため、墓をどうするのがよいのかをきちんと考えた方がよいでしょう。
 

墓じまいを検討した方がよいのか


コロナ禍の影響もあって、定期的あるいは年に1回でも墓参りが難しい状況で、墓じまいをした方がよいのかどうか迷っている人も多いようです。
 

・遠方に住んでいて管理をするのが難しい

墓がある地域から遠方に住んでいる場合、気になったときに足を運んで手入れをしたり、管理をしたりするのが困難です。長年手入れをしていない墓は荒れ放題になってしまうため、そうならないように墓じまいをする人もいます。
 

・墓の維持や管理をするのが負担になっている

すぐに墓石の修繕が必要といった事情がなかったとしても、将来的に維持費や管理の手間がかかることを考えて不安になっている人もいるかもしれません。墓守という言葉があるように、墓は次の世代へと受け継がれていくことが多いです。コロナ禍で収入が減少したケースもあり、負担が大きいのであれば親族と相談した上で墓じまいをするのもひとつの方法といえます。
 

管理が難しい場合には墓じまいの検討を

コロナ禍でお墓参りに行けない、管理ができないというときは、墓の管理をどうするのかについて考えるタイミングかもしれません。何もせずに放置された墓はいずれ無縁仏になる可能性もあるため、避けた方がよいでしょう。墓じまいをする場合はさまざまな書類の用意や新たな納骨先を考える必要があります。1人で決めるのではなく、まずは親族と話し合ってみましょう。
 

出典

PR TIMES コロナ禍におけるお墓参りの現状についてのアンケート調査
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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