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残業が一番多い地方は「愛知」? 残業代は平均いくらもらっている?

ファイナンシャルフィールド / 2022年8月10日 11時10分

残業が一番多い地方は「愛知」? 残業代は平均いくらもらっている?

世間ではどれぐらい残業が行われていて、ほかの人はどれぐらいの残業代をもらっているのか、気になるという人も多いでしょう。残業時間や残業代は地域差が大きいため、自分と比べたい場合は地域別のデータをもとに考える必要があります。   この記事では、残業が多い都道府県や残業代の平均額、残業時間の変遷などについて解説していきます。

残業時間が最も長い都道府県は?


 
残業時間が最も長い都道府県はどこなのでしょうか。厚生労働省「毎月勤労統計調査地方調査令和3年平均分結果概要」から、事業規模30人以上の企業のデータを確認してみると、所定外労働時間が最も長いのは愛知県の「14.3時間」となっています。2位は島根県の「13.5時間」、3位は三重県の「13.4時間」と続き、最も少ないのは奈良県の「6.7時間」です。
 
ちなみに、事業規模5人以上の企業においても、所定外労働時間の長さは、愛知県の「11.7時間」がトップで、2位の三重県「11.3時間」、3位の東京都「11.2時間」と続きます。なお、所定外労働時間は、所定の労働時間以外の労働時間のことを指すため、残業だけでなく、休日労働、深夜労働なども含んだ数字です。
 
愛知県の事業規模30人以上の企業における残業時間の長さは、平成30年「16.3時間」、令和元年「15.5時間」、令和2年「13.5時間」、令和3年「14.3時間」と増減しながら全体的には減少傾向にあります。全国平均も同様の傾向にあり、働き方改革や、新型コロナウイルス感染症などの影響を推察することができるでしょう。
 

残業代の全国平均額や残業代が多い都道府県は?

厚生労働省「毎月勤労統計調査地方調査令和3年平均分結果概要」では、「所定内給与」と「きまって支給する給与」の金額が公開されています。これらの数値から所定外労働給与を算出することが可能です。
 
所定外労働給与の計算式は「きまって支給する給与-所定内給与」なので、事業規模30人以上の企業では「29万6652円(きまって支給する給与)-27万3186円(所定内給与)」となり、2万3466円が残業代の全国平均額となります。
 
企業規模5人以上の企業では、「26万3739円(きまって支給する給与)-24万5709円(所定内給与)」で、全国平均額は1万8030円です。
 
事業規模30人以上の企業のうち、残業代が最も多い都道府県は三重県の3万1409円で、全国で唯一3万円を超えています。2位は愛知県の2万8650円、3位は東京都の2万6689円です。所定外労働時間の長い愛知県と三重県は、残業代も他の都道府県と比べると突出して多いことが分かります。
 

残業時間が長い都道府県は残業代も多い傾向がある

残業時間(所定外労働時間)が長い都道府県は愛知県だということが分かりました。残業代の全国平均額は2万3466円で(令和3年、事業規模30人以上、所定外労働給与)、残業時間が長い都道府県は残業代も多い傾向にあります。残業時間の全国平均は減少傾向にあり、働き方改革や新型コロナウイルス感染症などさまざまな理由が考えられるでしょう。
 

出典

厚生労働省 毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査):結果の概要全国調査(年結果・年度結果)
厚生労働省 毎月勤労統計調査で使用されている主な用語の説明

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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