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親からの遺産、平均どのくらいもらっているの?

ファイナンシャルフィールド / 2022年8月15日 9時50分

親からの遺産、平均どのくらいもらっているの?

「親からの遺産を受け継いで相続税がかかり、最終的に受け取った金額はわずかだった」という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。ただ、親に遺産の金額について確認するのは誤解を生む可能性があります。   そこで、今回は一般的に、親からの遺産の平均はどの程度なのか、相続税などについてまとめてみました。

親からの遺産で最も多い金額は500~1000万円

2018年に三菱UFJ信託銀行が、インターネット調査(楽天インサイト)を通じて実施した「遺言と相続に関する実態調査」によると、遺産相続した金額は平均2114万円でした。5000万円以上の高額な遺産を相続した人は全体のわずか10.6%、2000~5000万円未満が16.7%です。
 

・最多は1人当たり500~1000万円

最も多い相続の金額は1人当たりで500~1000万円、続いて1000~2000万円が17.0%となっています。そのため、遺産は中央値である1000万円前後が平均的な金額と考えてもよいでしょう。男女それぞれの最も多い金額を見ると、男性は1000~2000万円、女性は500~1000万円が最多です。あくまで1人当たりの平均額となりますので、実際には兄弟姉妹がいるかどうかによって金額が変化します。
 

・遺産相続の対象となるもの

遺産相続の対象は現金や預貯金だけではありません。不動産や有価証券、投資信託や積立金などが挙げられます。同時に、債務も相続することになるため、それについて考慮した上で相続をするかどうかを決める必要があります。相続対象外になるのは、価値が低いアクセサリーや服、時計といったものです。
 
また、仏壇やお墓も祭祀(さいし)財産となるので相続財産にはなりません。受け取る遺産総額より負債のほうが高額な場合は遺産放棄を検討するのもひとつの方法でしょう。
 

相続税がかかるのは3600万円以上


遺産相続をすると相続税が必要と考えられがちですが、必ずしも支払わなければならないというわけではありません。
 

・相続税が発生するのは3600万円以上のケース

相続税は基礎控除額である「3000万+600万円×相続する人数」より総額が高い場合です。例えば、遺産総額が3000万円であり、自分のみが相続人である場合は3600万円が控除されるので、相続税はかかりません。遺産総額が5000万円で相続人が2人いる場合は「3000万+600万×2」で控除額は4200万円です。このケースでは800万円分が控除対象外となるので、相続税がかかります。
 

・相続税は累進課税で決められる

相続税の税率は相続額が大きいほど高い税率になるという累進課税が採用されています。例えば、遺産分割をして受け取った総額が1000万円以下の場合は税率10%で、控除される分はありません。そのため、「1000万×10%」で計算され、相続税は100万円です。受取総額1000万円から相続税100万円分を引いた900万円が手元に残ります。
 
受け取った金額が3000万円であれば税率15%、控除額50万円なので「3000万×15%-50万」となり、相続税は400万円かかります。手元に残る金額は「3000万-400万」で2600万円です。
 

相続税は控除額以上になったときにかかる

親からの遺産相続額で最も多いのは500~1000万円です。遺産相続では最低3600万円の控除がされることから、それ以上の相続をしなければ相続税はかかりません。
 
相続税の税率は高額な相続額になるほど高くなる累進課税となっており、計算式は「相続受取額×税額-控除額」です。遺産相続では負債も相続対象になるため、相続する金額よりも負債額のほうが大きい場合は、遺産放棄を検討するのもひとつの方法でしょう。
 

出典

三菱UFJ信託銀行株式会社 「遺言と相続に関する実態調査」(PRTimes)
国税庁 No.4152 相続税の計算
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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