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現役時代「年収800万円」あったおひとり様は、老後どんな生活レベルで過ごしている?

ファイナンシャルフィールド / 2022年8月15日 11時0分

現役時代「年収800万円」あったおひとり様は、老後どんな生活レベルで過ごしている?

老後の生活において収入の大部分を占めることになるのが年金です。国民年金の受給額は加入期間によって決まりますが、厚生年金の受給額は加入期間の平均年収によって決まります。   つまり、現役時代の年収額が多い人は老後も豊かに生活ができるというわけです。それでは、現役時代に年収800万円だった人の場合、受給できる年金額はいくらになるのでしょうか。詳しく解説します。

厚生年金の受給額の計算方法

厚生年金の受給額の計算方法は加入時期によって2種類に分けられます。平成15年3月以前に加入していた時期の計算式は「平均標準報酬月額×7.125/1,000×平成15年3月以前の加入月数」です。一方、平成15年4月以降に加入していた時期の計算式は「平均標準報酬額×5.481/1,000×平成15年4月以後の加入月数」となります。「平均標準報酬額」とは、加入全期間の給与と賞与全額の毎月の平均額です。
 

年収800万円の人の年金受給額


それでは、年収800万円の人の場合、年金受給額はいくらになるのでしょうか。まず、「国民年金」は満額を受け取れるとします。国民年金の受給額は毎年変わりますが、令和4年度の場合は6万4816円です。
 
会社員の場合、それに加えて「厚生年金」を受給できます。年収800万円を単純に12ヶ月で割ると月収は約66万7000円です。その場合、標準報酬月額は32等級の65万円になります。
 
平成15年4月以降に40年間厚生年金に加入していたとすると、計算式は「65万円×5.481/1,000×480ヶ月」なので171万72円が厚生年金の受給額になります。毎月14万円2506円、国民年金と合わせると20万7322円です。
 
ただし、賞与がある場合には金額が異なります。前述した平均標準報酬額とは、標準報酬月額と標準賞与の平均額だからです。賞与は上限150万円、年に3回までであれば認められます。そこで、年収800万円のうち100万円が賞与だと仮定しましょう。その場合、月収は約58万3000円なので標準報酬月額は30等級の59万円です。
 
すると「59万円+8万3000円(100万円÷12ヶ月)」なので67万3000円が平均標準報酬額になります。そのため、「67万3000円×5.481/1,000×480ヶ月」で177万582円が厚生年金の受給額です。毎月14万7548円、国民年金と合わせると21万2364円です。
 

年収800万円あれば老後の平均支出額は年金で賄える

令和3年に総務省が行った家計調査によると、高齢者の単身無職世帯の消費支出の平均額は13万2476円です。もちろん、実際の支出額がいくらになるかは生活スタイルにもよるでしょう。
 
この調査の内訳を見ても、食費は27.4%(約3万円)、住居費は9.9%(約1万3000円)、保健医療費が6.4%(約8500円)となっています。とりわけ住居費については持ち家であることが前提の支出額であることが分かります。持ち家でない場合、支出額はより多くなるでしょう。とはいうものの、それでも年金受給額が20万円以上あれば、年金だけで平均的な暮らしができるといえそうです。
 

自身の年金受給額は「ねんきん定期便」で確認しよう!

現役時代の年収が800万円の人の場合、年金受給額は20万円以上になります。そうであれば、老後はそれほど生活に困らずに済むかもしれません。
 
注意するべきポイントは、今回行った計算はあくまでも概算であり、正確な金額ではないということです。実際の厚生年金受給額がいくらになるのかは、さまざまな要素によって変動します。自身の正確な受給額を知りたい人は、日本年金機構の「ねんきん定期便」で確認しましょう。
 

出典

日本年金機構 は行 報酬比例部分
日本年金機構 令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和4年度版)
日本年金機構 厚生年金保険の保険料
総務省 家計調査報告 家計収支編
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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