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円安ドル高の進行や米国の金利引き上げで、外貨預金に注目が集まっている?

ファイナンシャルフィールド / 2022年8月16日 12時50分

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外貨預金とは、手持ちの円を米ドル・豪ドルなどの外貨建てで預け入れる預金のことです。外貨預金に預け入れた外貨を円に交換した時の交換比率、いわゆる為替レートの変動により、利益が出ることが期待できます。

3月から急速に円安ドル高が進行。外貨預金をしている人は円に交換した?

今年の3月以降、急速に円安ドル高が進んでおり、7月中旬には1米ドル=138円を超えました。この円安は、米国FRB(連邦準備理事会)による政策金利の引き上げにより、日米金利差が開いたことによるものです。
 
円安とは、外国の通貨に対して円が安くなることです。円高の際、米ドルで外貨預金を行った場合、円安の今引き出せば、通常より大きな利益を得ることができます。手数料を考慮せずに例をあげると、1ドル100円の時に1000ドルを預金したとすると、預金した時より20円円安になった時に円に戻せば、2万円利益が出ることになります。
 
このことから、外貨預金を利用している人は現在の円安を機に、外貨を円に替えて引き出しているのではないかと予想されます。ソニー銀行株式会社が実施した、2021年4月1日から2022年6月30日までの外貨預金利用動向についての調査結果(※)から、実際の動きを見ていきましょう。
 

円安で外貨の売買が増加。外貨定期預金の金利上昇で、外貨定期預金も人気

月間売買高を見ると、2020年2月と比較し1米ドル120円を超えた3月は3.6倍、4月は4.6倍となり、1米ドル135円となった6月は5.8倍と、過去最高を記録しました。やはり、この円安で外貨取引が増えたようです。
  
市場金利が上がるとともに、外貨定期預金の金利もアップしており、米ドル外貨定期預金金利は、6ヶ月定期の場合、2月末では年0.15%であったのが、6月末では年1.5%と10倍になっています。円安傾向になった3月以降、円高時に購入した外貨の売却が増えるとともに、さらなる金利上昇を見込んで外貨定期預金の購入も伸びているそうです。
 
売買された金額が最も高い通貨は米ドルですが、次いでユーロ、豪ドルが続きました。月間の売買高のうち米ドルが占める割合は、2021年4月では7割強であったのが、2022年6月には9割にまで伸びており、米ドルに人気が集中しています。
 
6月の残高は、米ドル、豪ドル、NZドル、ユーロ、南アフリカランドの順になっています。日本円での定期預金の金利が0.002%程度であるのと比較すると、6ヶ月定期では米ドルで1%台、通貨によっては数%と高金利です。
 

外貨取引を始める人が増えている。

3月以降、ソニー銀行への外貨預金の利用を目的に口座開設し、実際に外貨取引を始める人が増えています。新規外貨取引口座数は、2月に比べ3月は1.6倍に増加し、それ以降も高い水準をキープしています。
 
外貨預金は、円高の時に他通貨で預金し、円安の際に引き出せば利益を得ることができます。また、多くの通貨が日本円よりも高い金利となっているため、金利収入が期待できます。
 
一方で、外貨預金は為替変動のリスクがあります。預金を開始した時より円高になっていると、元本割れが生じる可能性があります。実際に、7月後半に急速に円高になってきました。
 
また、外貨と日本円を交換する際は為替手数料が必要となるため、交換の際にはこの費用も見込んでおかねばなりません。為替の状況をうまく読めば利益が出るので、社会勉強のためにリスクの少ない取り引きからトライしてもいいかもしれません。
 

出典

※ソニー銀行株式会社 外貨預金の利用動向に関するお知らせ ~2022年6月の売買高は開業来の過去最高に~
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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