バリアフリーリフォームにかかる費用はどれくらい? 補助金や減税についても解説
ファイナンシャルフィールド / 2022年8月19日 5時20分
![バリアフリーリフォームにかかる費用はどれくらい? 補助金や減税についても解説](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_155285_0-small.jpg)
老後生活に備えて、住宅のバリアフリーリフォームを検討している人もいるのではないでしょうか。 バリアフリーリフォームは工事内容によってかかる費用は異なるものの、まとまった支出が必要です。そこで、費用を削減するための手段として、補助金や減税制度に関する理解を深めておきましょう。 当記事では、バリアフリーリフォームにかかる費用相場をはじめ、活用できる補助金・減税制度について詳しく解説します。
バリアフリーリフォームにかかる費用相場
バリアフリーリフォームにかかる費用相場は、工事内容によって異なるものの数万~1000万円以上になるケースも珍しくありません。バリアフリーリフォームの一般的な費用相場内訳を図表1にまとめたので参考にしてください。
【図表1】
リフォーム箇所 | 費用相場 | リフォーム内容 |
---|---|---|
トイレ | 20~100万円 | 床材の変更 ドアを引き戸へ変更 間口の拡張 便座を和式から洋式に変更 手すりの設置 |
浴室 | 50~200万円 | 浴槽の交換 折り戸・引き戸への変更 床材の変更 手すりの設置 浴室暖房機を設置 浴室の出入り口の段差解消 |
玄関周辺 | 250万円以上 | 手すりの設置 スロープの設置 段差を解消 廊下の幅を拡張 ドアを引き戸へ変更 |
筆者作成
減税制度でバリアフリーリフォームの費用を軽減できる
バリアフリーリフォームは工事内容や規模によって、数百万円を超える費用がかかる場合があります。そこで、税の優遇措置を有効活用すれば、コストを抑えたバリアフリーリフォームの施工が可能です。
バリアフリーリフォームに適用される減税制度は以下のとおりです。
投資型減税
固定資産税の減税
ローン型減税
以下でそれぞれについて解説します。
投資型減税
投資型減税は、住宅ローンの借り入れがなくても利用できる制度です。対象のリフォームを行った際に所得税の控除を受けられます。控除期間はバリアフリーリフォーム後に居住した年のみ(1年間)で、控除率はリフォームにかかった費用の10%、上限額は200万円と定められています。
なお、住宅ローン減税との併用ができない制度です。すでに住宅ローンの借り入れがある人はリフォーム会社に相談してみてもよいでしょう。ただし、税の専門家ではないので、詳しくない場合もあります。
固定資産税の控除
固定資産税の控除とは、バリアフリーリフォームが完成した翌年度分の固定資産税が減税される制度です。バリアフリーリフォームにかかった費用が50万円以上といった条件はありますが、100平方メートル相当分までの固定資産税を1年間だけ3分の1に減額されます。
ローン型減税
ローン型減税とは、償還期間5年以上の住宅ローンや死亡時一括償還による住宅ローンを利用して、以下のような一定のバリアフリーリフォームを実施した際に所得税の控除を受けられます。
・浴室やトイレの改良
・手すりの取り付け
・段差を解消
・出入り口の戸を改良
・床材を滑りにくい素材へ取り換え
控除期間はバリアフリーリフォーム後、居住開始した年から5年間です。控除対象額は対象のリフォーム費用の2.0%(上限額250万円、工事全体で1000万円まで)または他のリフォーム費用の1.0%です。
バリアフリーリフォームで使える補助金制度
バリアフリーリフォームで使える補助金制度は以下のとおりです。
【介護保険の住宅改修支援制度】
「要介護」「要支援」の認定を受けている人がいる場合、以下のリフォーム費用が補助されます。
・手すりの設置
・段差の解消
・滑り防止、移動の円滑化を目的にした床材変更
・ドアの交換
・トイレの交換
・上記5つに付帯して必要となるリフォーム
20万円を限度にして、費用の9割(18万円を上限)まで支給されます。
注意点として、希望するすべてのリフォームが対象になるわけではありません。ケアマネジャーなどに相談した結果、必要と判断されたリフォームに限られます。また、利用する際に、リフォームの計画や目的を記載した申請書の提出が必要です。
【各地方自治体の補助金制度】
地方自治体ごとに、バリアフリーリフォームが必要なときに利用できる補助金制度を用意しています。補助金の支給条件や申し込み方法は自治体によって異なるため、住所のある自治体の窓口に問い合わせてみてください。
バリアフリーリフォームの補助金や減税制度を有効活用しよう
バリアフリーリフォームの必要性を感じているのであれば、ケアマネジャーなどの専門知識を有する人に相談をして、早めにリフォームすることをおすすめします。
自宅をバリアフリーにして安全にすれば、介護する側の負担軽減をはじめ、同居する高齢者の自立や体力の維持に直結するからです。
リフォームの費用面が心配でなかなか施工に踏み切れない人は、減税制度や補助金制度をチェックして、費用負担を抑えられるように有効活用していきましょう。
出典
江戸川区 江戸川区介護保険 住宅改修費の支給について
大阪市 住宅改修費の支給
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
2025年から「太陽光発電」の設置が義務化!?補助金も出るそうですが、何年で元が取れますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月3日 4時0分
-
年収「400万円」の会社員でもできる節税対策はありますか?少しでも税額を抑えたいです
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月2日 2時20分
-
家のお風呂を「ジェットバス」にリフォームしたい! 「改装費用」はどれくらい?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月29日 10時50分
-
300万!家のリフォーム代を捻出する方法はありますか?毎月ローンでカツカツです。
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月16日 12時0分
-
「住宅ローンはどんどん繰り上げ返済したほうがお得」と言われたのですが、家計にそんな余裕はありません。繰り上げ返済しないとデメリットしかないのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月15日 0時40分
ランキング
-
1「鰻の成瀬」が急成長、超スピード出店の衝撃度 山本社長「飲食に興味ない」発言の真意とは?
東洋経済オンライン / 2024年8月11日 8時0分
-
2「もう名前が良き」 ヤマト運輸の新サービスが大反響! 他社では命名できない?
乗りものニュース / 2024年8月10日 16時42分
-
3産経新聞、富山で発行休止 サンスポなども9月末で
共同通信 / 2024年8月10日 18時11分
-
4なぜ新幹線に「600系」存在しない? 500系と700系のあいだの「なるはずだった車両」とは
乗りものニュース / 2024年8月11日 8時42分
-
5冷凍王子が選ぶ業務スーパー「最強のコスパ冷食」 夏休みの食事作りに助かる「簡単レシピ」も紹介
東洋経済オンライン / 2024年8月11日 8時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)