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【デメリットだけじゃない?】受給額が減るのは知ってるけど……繰上げ受給にはメリットはないの?

ファイナンシャルフィールド / 2022年8月17日 5時0分

【デメリットだけじゃない?】受給額が減るのは知ってるけど……繰上げ受給にはメリットはないの?

年金の繰上げ受給をすることで、月々に受け取る年金が減ってしまう、ほかの公的年金の受給が制限を受けるなどのデメリットがあります。   しかし、繰上げ受給はデメリットだけではありません。   ここでは、年金を繰上げ受給することで、どのようなメリットがあるのかを紹介します。豊かな老後を送るためにも、年金について知識を身に付けておきましょう。

繰上げ受給の仕組み

年金の繰上げ受給は、通常は65歳から受給を開始する年金を、60~65歳になるまでの希望する時期に繰り上げて受給を開始する制度です。年金には老齢基礎年金と老齢厚生年金があり、原則、同時に繰り上げなくてはなりません。
 
繰上げ受給は早いうちから年金を受け取れる一方、受給を始めるタイミングに応じて、その割合が年金から減額されるというデメリットがあります。減額率は一度決まると、生涯変わることはありません。
 
減額される年金の割合は「減額率(最大24%)=0.4%×繰り上げ請求月から65歳の誕生日を含む月の前日までの月数」という計算式で出されます。
 
ただし、昭和37年4月1日以前生まれの人は0.5%になり、減額率は最大30%になります。
 

繰上げ受給のメリット1:65歳までの生活費をカバーできる

年金の繰上げ受給において、最大のメリットといえる部分でもあるのが、65歳までの生活費をカバーできるという点です。
 
多くの人が60歳で定年退職を迎えることになりますが、そこから年金受給開始になる65歳までの期間が無収入では、生活費が不安になってしまうでしょう。貯蓄がある程度あったとしても、減っていくだけで増えていくことがないので、不安は大きくなります。
 
また、再雇用がタイミングよくかなうとは限りません。うまく再就職できても、大幅に減収することも考えられるでしょう。そこで、年金を繰上げ受給することで、生活費をカバーすることができます。
 
収入がない、減ったというだけで、精神的に不安定になることは珍しくありません。費用面のこと以外にも、毎月決まった額の年金が入ってくるというだけで、精神的に安定して日々の生活が送れます。
 

繰上げ受給のメリット2:健康なうちに年金を受給できる

年金を繰上げ受給することによって得られるメリットの一つに、健康なうちに年金を受給できることが考えられます。
 
あまりに先のことまで考えてしまうと不安になってしまいますが、ある程度の年齢になってくると、数年後も必ず健康であるとは限らない状況になってきます。
 
もともと持病などがある人にとっては「65歳の年金受給開始では受け取れずに亡くなってしまうかも」と不安に感じることもあるでしょう。また、健康で動けるうちに年金を受け取り、好きなことに使って楽しみたいと考える人もいるのではないでしょうか。
 
このような考えの人にとっては、早期に年金をもらい始めることはメリットといえるでしょう。
 

自分にとってのメリットを考え豊かに老後を過ごそう

年金を繰上げ受給することには、いくつかのデメリットがあります。しかし、人によってはメリットの部分が大きく、豊かな老後を過ごすためには必要なものになるでしょう。
 
お金のことを不安に感じる人も少なくありません。総合的に判断して、繰上げ受給が自分にとってメリットと感じる場合は、手続きをして受け取れるようにしましょう。
 

出典

日本年金機構 年金の繰上げ受給
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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