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コロナや半導体不足で自動車の生産台数が減少。中古車購入の平均単価が高くなっている?

ファイナンシャルフィールド / 2022年8月20日 0時0分

コロナや半導体不足で自動車の生産台数が減少。中古車購入の平均単価が高くなっている?

総務省統計局の家計調査によると、2021年の「自動車購入」の平均支出金額は7万5529円で、2020年の8万6447円と比較し13%マイナスとなっており、一般家庭での自動車購入金額が減少していることが分かります(※1、2)。   コロナ禍で、自動車業界では生産ラインの操業停止が相次ぎ、さらに世界的な半導体の不足により自動車の生産台数が減少しました。このことが購入に影響したと思われます。新車の供給が少ないため、中古車購入に方針転換したという人もいるのではないでしょうか。   株式会社プロトコーポレーションは、2022年2月に実施した「自動車に関する総合アンケート」では中古車購入について、価格や利用用途などについて聞いています(※3)。早速結果を見ていきましょう。

2022年の中古車購入単価は、2020年調査の28万円増


 
中古車購入単価の平均価格は154.8万円で、2020年の127.0万円と比較し、27.8万円増となりました。プロトコーポレーションによれば、半導体不足など新車の納車遅延の影響で、年式が新しい中古車に人気が集まったことが一つの要因だということです。
 
価格帯で見ると、「100万円以上200万円未満」が31.5%で最も多く、「50万円未満」が28.2%で続いています。2年前と比較すると、「100万円以上200万円未満」は10ポイント近く、「50万円以上100万円未満」も約10ポイント減少しています。
 
一方、「50万円未満」は10%以上増加しており、安めの車を買う人が増えたことがうかがえます。しかしながら、「200万円以上」は増加しており、安価な車を買う人と高価な車を買う人で二極化していることが分かりました。
 

2020年の調査では「通勤・通学」で利用する人が多かったが、2022年では若干ダウン

中古車の主な利用用途を聞いたところ、「通勤・通学」が43.6%で最も多く、「日用品の買い物」が36.0%、「旅行・ドライブ」が10.5%となりました。2020年調査では「通勤・通学」に利用する人が47.6%と、2019年調査より2.5ポイント増えましたが、今回は4ポイント減っています。
 
新型コロナウイルスの感染予防として、公共の交通機関での通勤・通学から自動車通勤にシフトしたものの、2022年では再び公共の交通機関での通勤に戻っているようです。また、「旅行・ドライブ」は2020年より3.5ポイント増え、外出する意欲が湧いてきたことがうかがえます。
 

中古車購入の意思決定が早くなっている?

中古車を購入する前、情報収集から来店までどれくらい期間がかかるか尋ねたところ、平均22.4日となりました。とはいえ、最も多いのは「1週間以内」が28.4%で、情報収集から短期間で来店する人が最も多いことが分かりました。2020年の調査結果と比べると10%以上増えています。
 
プロトコーポレーションによると、半導体不足によって、人気車種は品薄状態であり、中古車購入の意思決定が早まっている可能性が高くなっているとのことです。その結果、購入検討からの来店までの期間が短くなっていると考えられます。
 
以上の結果から、半導体不足で新車の納入予定が見通せない状況において、年式が新しい中古車の人気が高まり、その結果平均購入金額が上がり、購入の意思決定も早くなっていることが分かりました。自動車は高い買い物ですから慎重に選びたいですね。
 

出典

※1:2021年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格
※2:2020年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格
※3:株式会社プロトコーポレーション 自動車に関する総合アンケート(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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