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高校入試までの3年間、塾代はいくらかかる?

ファイナンシャルフィールド / 2022年8月31日 10時30分

高校入試までの3年間、塾代はいくらかかる?

教育費が家計に占める割合は平均で14.9%とかなり高い傾向です。中学生がいる家庭では、学校外活動費の中で学習塾費や家庭内学習費・家庭教師費など補助学習費が占める割合が、公立で79.5%、私立で66.5%と最も高くなっています。補助学習費の中でも特に割合が高いのは学習塾費です。   そこで今回は、中学生がいる家庭で高校入試までの3年間に学習塾の費用はいくらかかるのかを紹介します。

公立と私立を比較すると公立中学に子どもが通う家庭の方が塾に通わせる率が高い

文部科学省の「子供の学習費調査」(平成30年度)によれば、公立中学に子どもが通う家庭では69.3%、私立中学に子どもが通う家庭では60.3%が学習塾費を支出しています。学年別に見ると公立中学1年生は58.7%、2年生は68.7%、3年生は79.8%、私立中学1年生は55.6%、2年生は62.8%、3年生は62.6%の家庭が学習塾費を支出していました。
 
公立中学に子どもが通う場合は高校受験があるため、学年が上がるほど学習塾に通わせる家庭が増えています。逆に私立中学に通う場合はエスカレーター式に高校に上がれる中高一貫校が多いので、基本的に高校入試を目指して塾に通う必要がないケースが多く、学年が上がっても学習塾に通う子どもは公立中学ほど多くなりません。
 

学年が上がる、都市部になるにつれて学習塾にかかる費用は高い傾向


 
年間にかかる学習塾の費用の全体平均は、公立中学が29万3000円、私立中学が25万4000円でした。学年別に見ると、公立中学1年生が18万9000円、2年生が26万円、39万3000円、私立中学1年生が21万1000円、2年生が25万円、3年生が29万8000円となっています。
 
これを所在市町村の人口規模別で見ると、5万人未満は20万3000円、5万人以上15万人未満は27万2000円、15万人以上は31万3000円、指定都市・特別区は33万円と、都市の規模が大きくなるほど学習塾費用は高くなる傾向です。最も高い指定都市・特別区の費用は最も安い5万人未満の地区の費用と比べると、約1.6倍も高い計算になります。
 

公立中学に子どもが通う家庭では学習塾に年間40万円以上支出する率が最も高い

学習塾費の金額分布を見ると、学習塾に1円以上支出している家庭の中で最も多い金額帯は、公立中学に通う場合は年間40万円以上で18.4%、私立中学に通う場合は年間20万円未満で14.2%となりました。公立中学に通っていて高校入試までの3年間に学習塾の費用として必要な金額は、単純に平均額を合計すると84万2000円です。
 
ただし、学習塾の費用はそれぞれの塾によって大きく異なります。集団授業を行う塾と比べてマンツーマンもしくは先生1人に対し生徒が2~3人の個別指導塾に通うほうが費用は高い傾向です。学習塾に通う日数(受講するコマ数)によってもかかる費用は違ってきます。
 
学習塾の費用は月々の月謝以外に入会金・模擬試験・夏期講習や冬期・春季講習、特訓クラスの費用、テキスト代などが別途必要です。これらを鑑みて、家庭の経済状況に合わせた塾選びをすることがポイントといえるでしょう。
 

公立中学に通う子どもを3年間学習塾に通わせると平均で84万2000円の費用が必要

あくまで平均額を単純計算したところ、公立中学に通う子どもが3年間塾通いをすると84万2000円の費用がかかることが分かりました。ただし、学習塾の費用は住んでいる地域、どのような塾を選ぶか、週に何コマ通うのか、夏期・冬季・春期講習などをどの程度受けるのかによって大きく異なります。一度通うことを決めたら基本的に高校受験まで継続して通うことになるので、家庭の経済状況に合わせた学習塾選びが大切です。
 

出典

公益社団法人生命保険文化センター 教育費が家計に与える影響は?

文部科学省 平成30年度子供の学習費調査2調査結果の概要

文部科学省 平成30年度子供の学習費調査(3)中学校

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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