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金融の「レバレッジ」ってどういう意味? 分かりやすく教えて!

ファイナンシャルフィールド / 2022年9月9日 3時0分

金融の「レバレッジ」ってどういう意味? 分かりやすく教えて!

外国為替保証金取引(FX)で、よく出てくるのが「レバレッジ」という言葉です。   これは、FXなどの信用取引で利益を得るための基本となる考え方です。外貨預金による運用などとは異なる仕組みといえます。   この記事では、金融におけるレバレッジの意味とその効果について、外貨預金とFXを比較しながら、分かりやすく説明していきます。

レバレッジとは?

レバレッジとは「てこの原理」を意味しています。小さな力で大きな物を動かす力学的な構造が「てこ」です。
 
シーソーを想像してみてください。一般的なシーソーでは、真ん中に支点があって、支点から等距離にそれぞれ人が座って遊びます。同じ体重の人が座れば、釣り合いがとれます。もし、片方に体重が重い人が乗ってしまうと、釣り合いが崩れてシーソーは重いほうに傾きます。
 
ここで、仮に支点を重い人のほうにずらしてみましょう。すると、ある程度近づくと釣り合うポイントがみつかります。体重が違った人が乗ってもバランスがとれるのです。つまり、体重が軽い人であっても、体重が重い人を動かせることになります。
 
これを金融の言葉で言い換えると、少ない投資(体重が軽い人)であっても、大きな運用資金(体重が重い人)を動かせることになります。
 
レバレッジという概念は、企業経営の際の金融の役割を説明する際にも使われます。自己資本に対する負債の割合は「レバレッジ比率」とよばれ、経営の健全性の目安として使われることがあるのです。
 
FXなどの信用取引では、少ない投資で大きな金額を運用する状態を「レバレッジを効かせる」と表現し、この仕組みを「レバレッジ効果」とよびます。
 

レバレッジ効果の実際

では、実際にレバレッジを効かせるとどのような効果があるのでしょうか。外貨預金と比較して考えてみましょう。
 
1ドルが100円の場合に、2万5000ドル(250万円)を外貨預金で投資するには、250万円必要になります。一方で、FXで同じ額の投資を行うとき「25倍のレバレッジを効かせる」のであれば、10万円で可能なのです。つまり、投資額が10万円で、その25倍を運用するので250万円となります。
 
このとき、1ドルが110円になると運用益が発生します。1ドルあたり10円の為替差益が出るので、25万円のプラスです。
 
ただし、外貨預金とFXなどの信用取引では、投資効率に違いがあります。外貨預金では最初に250万円が必要になりましたが、信用取引ではその25分の1の10万円で同じ運用益が出たのです。もし、10万円ではなく、外貨預金と同じ250万円を投資していたら、運用益は25倍の625万円になっていたはずです。
 
もちろん、これは単純化した説明なので実際に運用する場合とは違いがある点には注意しましょう。なお注意点として、レバレッジは大きな利益が期待できますが、マイナスの場合のリスク幅も投資額に対して同じく大きくなります。
 
よって、レバレッジを成功させるには、リスクを十分に理解して、無理に大きな取引をしないことを心掛けることが必要です。
 

レバレッジによる運用はリスクの理解も忘れずに

レバレッジを効かせた取引は、手元資金が少額でも大きな運用が可能な点が魅力です。外貨預金などと比べると数十倍の差がつきます。
 
しかし、大きな利益が期待できる反面、大きな損失の可能性もあります。レバレッジを利用するときには、事前に最悪のケースを想定しながら、自分が引き受けられるリスクの範囲がどの程度かを考えておく必要があるのです。
 
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー

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