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金融知識に自信がない人は30%以上! 生命保険や学資保険などの金融商品の基礎知識

ファイナンシャルフィールド / 2022年9月8日 12時20分

金融知識に自信がない人は30%以上! 生命保険や学資保険などの金融商品の基礎知識

財務省財務総合政策研究所が発行している「フィナンシャル・レビュー」に掲載されている「金融商品の理解に関する実証分析」によると、自分の金融知識がほかの人と比べて同等であると考える人は、全体の半数ほどであるということです。一方、他の人よりも自信がないと答えた人は全体の約36%であることが分かりました。   そこで今回は、金融知識の中でも社会人なら知っておきたい、生命保険商品の基礎知識について解説します。   これまで生命保険についてなんとなく理解していた人や、よく理解できていなかった人はぜひお読みください。

生命保険商品の仕組みは大きく保障性と貯蓄性に分けられる

生命保険には、死亡保険や医療保険、がん保険など、万が一の出費に備える保障性の高い商品があります。
 
学資保険や個人年金保険も生命保険の種類ですが、こちらは保障性というより貯蓄性の高い商品です。
 
いずれも万が一に備えるという点は同じですが、これらすべてを生命保険とひとくくりにして考えるのは、商品ごとのメリットを生かしきれない可能性があります。
 

生命保険加入で何をカバーしたいのかによって適切な商品を検討しよう

死亡保険や医療保険など保障性の高い生命保険は、万が一の死亡や病気・けがによるリスクに備える目的があります。学資保険や個人年金保険など貯蓄性の高い生命保険には、将来発生する資金に備える目的があります。
 
最近の生命保険商品は、従来よりも細分化されています。例えば、働けなくなったときの保険や、遺族に年金形式で生活費相当分を給付するタイプの保険などは、近年販売されるようになった商品です。
 
いずれの生命保険を選ぶ際にも「自分が今必要としている保障内容は何なのか」を明確にしましょう。
 

生命保険の加入が向いている人

生命保険の加入が向いている人は、ほぼすべての人です。よく「貯金は三角、保険は四角」と例えられますが、生命保険の加入は、普通の生活をしている人こそ役に立つ商品です。
 
「貯金は三角」とは、仮に500万円貯めようとした場合、毎月1万円ずつ貯金すると500月かかります。500月とは、約42年です。貯金では、こつこつ積み上げていかなければ目標金額を受け取ることはできません。
 
一方「保険は四角」とは、保険加入後いつでも設定した金額を受け取れることの例えです。仮に3000万円の死亡保険に月の掛け金1万円で加入していた場合、加入3ヶ月後に死亡した場合でも3000万円が遺族に支払われます。保険料は3ヶ月分の3万円のみで、死亡保険金3000万円が給付されます。
 
このことから、万が一の大きな保障に備えるには貯金ではなく、生命保険を利用した方がよいといえます。
 

生命保険が必要ないのは大きな資産を保有している人

そもそも大きな資金を保有していれば、生命保険は必要ないといえます。しかし、その大きな資金が一過性のお金であり、その資金が尽きるとほかに備えているお金がないような場合には、やはり保険加入がよいでしょう。
 
例えば、資産運用などでコツコツ貯めた3000万円を保有している人が、3000万円の死亡保険に入らないでよいということではありません。もしもこの3000万円がなくなってしまったら、その後の生活に困窮することも考えられます。
 
そのため、少なくとも日常的な病気やけがに備える医療保険や、遺族保障としての死亡保険に関しては、幅広く誰でも加入しておく方が安心といえます。
 

まとめ

生命保険の仕組みはなかなか分かりづらく、苦手に感じている人も少なくないでしょう。
 
本記事のように、保障性か貯蓄性かだけでも区分できれば、自分にとって必要とする保険が何なのか、理解しやすくなるかと思います。
 
2022年4月から、高校生向けの金融教育が義務化されました。そのため金融庁や関連団体などから、金融リテラシーに関する分かりやすいツールが多く提供されています。大人の学びなおしにも最適ですので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
 

出典

財務省 財務総合政策研究所 フィナンシャル・レビューより 「金融商品の理解に関する実証分析」(藤木裕)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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