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【ノルマ・買い取り・残業代なし…】学生が狙われる「ブラックバイト」って?条件や注意点を確認してみよう!

ファイナンシャルフィールド / 2022年9月9日 12時30分

【ノルマ・買い取り・残業代なし…】学生が狙われる「ブラックバイト」って?条件や注意点を確認してみよう!

学生に深夜のワンオペ業務を任せたり、長時間労働を強いたりして学校へ通えなくしてしまう「ブラックバイト」。   中には、せっかく大学に入学したのに仕事の忙しさなどから学業を継続することを諦めてしまう学生もいます。どうして学生はブラックバイトに狙われやすいのでしょうか。   この記事では学生がブラックバイトに狙われやすい理由や、ブラックバイトについて相談する方法などを解説していきます。

ブラックバイトとは?

「ブラックバイト」とは、学生らしい生活を送ることを妨げてしまうアルバイトのことです。
 
例えば、正社員と変わらないような働き方を強要されたり一方的にシフトを入れられたりして、学業や課外活動が思うようにできなくなってしまうというケースもあります。
 
また、セクハラ・パワハラの横行や商品の買い取り、給料の減額を強要されるなど、違法行為が見られるケースもあります。中には、知らず知らずのうちに学生が犯罪行為に巻き込まれ、逮捕されてしまうというケースもあるようです。
 
一般的に学生は社会経験が少なく、仕事や社会的な知識が豊富ではないという弱みにつけ込んでいる場合が多いのです。
 

学生がブラックバイトに狙われる理由

学生がブラックバイトのターゲットにされる理由としては、社会経験が少なく、社会や仕事に関する知識が豊富ではないということが挙げられますが、このほかにもあります。
 
まず、大学や専門学校の学費が高騰する一方、親からの仕送り額が減り、学生がアルバイトをしないと学校に通えなくなってしまったことが挙げられます。
 
2021年時点の国立大学の入学金は28万2000円、1年間の授業料は53万5800円、私立大学の入学金は24万8813円、1年間の授業料は91万1716円、施設設備費は18万194円でした(いずれも平均額)。
 
一方、1人暮らしの大学生に対する年間仕送り額の平均は、学費込みで119万6600円となっていて、生活するためにアルバイトをしなければならない学生も多くなっています。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響でアルバイトの募集が少なくなった結果、収入を得るために劣悪な環境でアルバイトせざるをえなくなった学生がいることも推察できます。
 
学び続けるためには働かなければならないという弱みにつけ込んで、学生に過度なノルマを与えるなど、違法な労働をさせている経営者がいるのです。
 

ブラックバイトを辞めたいと思ったときは?

ブラックバイトでは、アルバイトの学生が「辞めたい」と言っても聞いてもらえないということがありますが、使用者は「辞めたい」と言うのを止めることはできません。
 
民法では労働者が退職の申し入れをしてから2週間を経過すれば、雇用契約を解除できるとされていますし(626条)、使用者側が同意すればその日のうちに退職することも可能です。
 
しかし、ブラックバイトの経営者の中には「迷惑料を支払え」や「迷惑をかける人間に給料は支払えない」などと言ってくる人もいるかもしれません。
 
そのようなことを言われた場合には、住んでいる地域の「労働基準監督署」に連絡をしてください。給料が支払われていない場合には、仕事をしたことを証明する書類を残しておくようにしましょう。勤務シフト表をスマートフォンのカメラで撮影しておくのも一つの方法です。
 
また、犯罪行為に巻き込まれているかもしれないと感じた場合は、早めに警察や弁護士に相談しましょう。下記「チェックシート」で3項目当てはまれば勤め先はブラックバイト確定です。
 

ブラックバイトチェックシート(3つ当てはまればブラックバイト)

(1)賃金の計算が1分単位ではない
(2)売り上げのノルマなどを課されている
(3)バイトを減らす理由として、「試験勉強」は認められない
(4)休憩はとれたりとれなかったりだ
(5)実際の労働条件が、募集の際に提示されたものと違った
(6)労働条件を書面で渡されなかった
(7)アルバイトの上司・先輩から暴言・暴力・嫌がらせを受けた
(8)アルバイト間で暴言・暴力・嫌がらせを受けた
(9)シフトや勤務日数、勤務時間を一方的に減らされた
(10)希望していないシフトに入れられた
(11)商品やサービスの買い取りを強要された
(12)ミスをした分を支払わされた
(13)準備や片付けの時間に賃金が支払われなかった
(14)仕事が延びても残業代が時間通り支払われなかった
(15)就業規則がいつでも確認できるようになっていなかった
(16)賃金が一方的に引き下げられた
(17)賃金が毎月決まった日に支払われなかった
(18)残業代が割増賃金ではなかった
(19)給与明細書がもらえなかった(パソコンで確認できる場合を除く)
(20)1日に6時間を超えて働いても休憩時間がもらえなかった
(21)仕事上のケガの治療費を自己負担させられた

出典 ブラックバイトユニオン ブラックバイトチェック
 

労働基準監督署に相談しよう!

社会経験が少なく、学び続けるためにはアルバイトを続けなければならないという学生は、ブラックバイトに狙われやすいです。労働に関する知識が少ないことにつけ込んで、違法な勤務形態で働かせ、学生らしい生活を送れなくしてしまいます。
 
もし、自分がやっているアルバイトが「ブラックバイトでは?」と感じたら、早めに労働基準監督署などに相談をしましょう。また、給料の未払いがある場合には、シフト表やタイムカードなど、働いたことを証明する証拠を残しておきましょう。
 

出典

ブラックバイトユニオン ブラックバイトとは
ブラックバイトユニオン ブラックバイトチェック
e-Gov 法令検索 民法(626条)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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