大学に行くための奨学金の種類について解説！

大学に進学する際には奨学金を活用することが多いですが、実は大学に進学する際に活用できる奨学金にはさまざまな種類があります。奨学金によって返済利子や奨学金を受けるための条件が異なるため、しっかりと理解しておきましょう。   今回は大学に行くための奨学金の種類について解説していくので参考にしてみてください。

日本学生支援機構（JASSO）

大学進学の際に活用する奨学金として最も一般的なのが、独立行政法人日本学生支援機構（以下、JASSO）の奨学金です。JASSOの奨学金には、返済が不要な「給付奨学金」、無利子貸与の「第一種奨学金」、有利子貸与の「第二種奨学金」の3つが挙げられます。
 
それぞれに条件が定められていますが、奨学金を受けるためには、世帯年収や高校での学習成績などの条件を満たす必要があります。基本的には給付奨学金の条件が最も厳しく、有利子の第二種奨学金が最も条件が緩いといえるでしょう。
 
JASSOでは第一種・第二種奨学金の交付が終了した翌月から数えて7ヶ月後に返還が始まります。奨学金はあくまでも借金であるという認識をもち、奨学金を申請前から理解しておきましょう。また、第一種奨学金では、進学する大学が私立か国公立か、大学に通うのは自宅か自宅以外からなのかによって奨学金の上限額が変わります。
 
一方、第二種奨学金では進学する大学や、通い方は関係なく毎月2万円～12万円の間で1万円刻みで自由に選択が可能です。
 

大学が独自で設定している奨学金

大学では大学ごとに独自で設定している奨学金がありますが、具体的な条件は大学や学部によって異なります。
 
例えば、学期ごとに学部の中で成績が上位10人までに入ることができれば学費は全額免除、上位11人から20人までの間に入れば学費は半額免除などの制度を取っているケースが多いです。基本的には大学からの給付型奨学金を受けたければ、他の学生よりも学業面で秀でているか、何か研究や特技を生かして結果が認められるかなどになります。
 
他にも高校における部活動で優秀な成績を残している場合、「スポーツ推薦」などの名目で筆記試験や入学金・授業料等が免除・割引されるケースも珍しくありません。
 
つまり、大学からの給付型の奨学金を受けたい場合や、授業料の免除を受けたいのであれば、他の学生よりも何かの分野において突出して優秀であることを証明できれば、大学側に「授業料は要らないから大学に来てほしい」と誘われるということです。
 

日本政策金融公庫の教育ローン

基本的には奨学金は大学に支払う学費にのみ使用が制限されているのに対して、株式会社日本政策金融公庫の教育ローンなら大学受験費用や一人暮らし費用なども借りられます。
 
また、高校での学業成績に関係なく借りられるため、JASSOの奨学金審査に落ちた場合や条件を満たしていない場合は教育ローンに選択肢が移るでしょう。
 
日本政策金融公庫の教育ローンに限らず、教育ローンは申し込んでから数日から数週間の審査が必要になるため、余裕をもって申し込むことが大切です。
 

将来の返済額を減らしたいなら努力が必要

奨学金は借金であるため将来は返済しなければなりませんが、一般的な教育ローンとJASSOの奨学金なら金利はJASSOの奨学金の方が低いといえます。JASSOの奨学金を借りるハードルはあまり高くありませんが、無利子の第一種奨学金を借りたいなら高校での成績は基準を満たす必要があります。
 
他にも大学が設けている給付型の奨学金や授業料免除の対象になりたい場合も、大学入学後に優秀な成績を収めるか、高校での部活動等で大学から推薦を受けられるだけの成績を残すかが求められます。
 

奨学金にはさまざまな種類がある

奨学金にはさまざまな種類がありますが、多くの学生がJASSOの有利子貸与の第二種奨学金を利用しています。将来、奨学金の返済を避けたいなら大学等が独自で設定している、給付型の奨学金や授業料免除の条件を満たすしかありません。
 

出典

独立行政法人日本学生支援機構 奨学金制度の種類と概要
進研ナビ 免除型の奨学金制度がある大学一覧 [全国](317校掲載)
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部