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日本学生支援機構の奨学金が打ち切られることってあるの?

ファイナンシャルフィールド / 2022年9月12日 11時40分

日本学生支援機構の奨学金が打ち切られることってあるの?

大学に進学する際に、独立行政法人日本学生支援機構(以下、JASSO)から貸与型の奨学金を受けた場合、将来的に奨学金を返還していくことになります。   しかし、JASSOからの奨学金は大学生活の状況によっては奨学金が打ち切られることもあるため、奨学金を打ち切られないためにも学業面では注意が必要です。JASSOから奨学金が打ち切られる状況などについて紹介していくので参考にしてみてください。

JASSOからの奨学金が打ち切られる可能性はある

JASSOの奨学金が打ち切られる条件はさまざまですが、真面目に大学生活を送っていれば、通常いきなり打ち切られることはありません。
 
ただし、大学生活等の内容によっては奨学金が打ち切られ、その結果として学費の支払いができなくなり、大学を退学するケースも珍しくありません。どのような状況でJASSOの奨学金が打ち切られるかについて理解しておきましょう。
 

厳格な的確認定と処置

JASSOの奨学金の継続貸与を希望するには、毎年1回「奨学金継続願」をインターネットを通じて期日までに提出します。大学等はその入力内容を次の3点について厳しく審査し、奨学金継続の可否をJASSOに報告します(JASSO 適格認定より引用)。
 

(1)人物

生活態度が奨学生にふさわしく、奨学金の貸与には返還義務が伴うことを自覚し、かつ、将来良識ある社会人として活躍できる見込みがある

 

(2)学業

修業年限で確実に卒業(修了)する見込みがある

 

(3)経済状況

修学を継続するため、引き続き奨学金の貸与が必要であると認められる

 
適格認定に特段の問題がなければ「継続」の処置を受け、引き続き奨学金の交付を受けながら学業を継続することができます。しかし、継続以外3種類の「処置」通知のいずれかを受けると、最悪の場合、奨学生の身分を失います。3つの処置区分とその内容を見ていきます。
 

(1)警告(イエローカード)

奨学金の交付は「継続」されますが、学業成績が回復しない場合は、奨学金の交付が停止される、または、奨学生の資格を失うことがあります。学業成績の向上を期待されるため、警告の内容を確認し、学業成績の向上に励み、奨学生としての適格性の回復に努めましょう。
 

(2)停止(レッドカード)

1年以内で学校長が定める期間、奨学金の交付が止まります。さらに、学業成績が回復しない場合、奨学金交付の停止または、奨学生の資格を失うことがあります。処置の内容を確認し、学業成績を含む奨学生としての適格性の回復に努めましょう。学業成績等が回復すれば、届け出により奨学金の交付を復活する場合があります。
 

(3)廃止(身分はく奪)

奨学金の交付が止まるだけでなく、JASSOの奨学生としての身分を失います。さらに、それまで交付された奨学金の返済に向けて口座振替(リレー口座)の加入手続きをしなければなりません。引き続き在学する場合、「在学猶予願」の提出により、返還期限が猶予されます。
 

奨学金の原資には国費(税金)が充てられている

大学を卒業するためには単位の取得が必須であることから、奨学金を打ち切られないためにはJASSOが指定する標準単位数の「5割」を下回れば良いと考えるのではなく、問題なく卒業をするために標準単位数は常に上回るように意識してください。
 
また、授業の出席率が悪いと学習意欲がないと判断されるため、警告処置を受ける恐れがあります。
 
奨学金は学費の調達が困難でありながらも勉学を志す者への支援策で、その財源には国費、すなわち税金が多くの割合で充てられています。貸与型奨学金の交付を受けた人には当然、返還義務があります。途中で奨学金が打ち切られれば原則、返還手続きを行い、在学中でも返還が開始します。
 

JASSOからの奨学金を打ち切られたらどうすれば良い?

JASSOからの奨学金が打ち切られても継続して大学に通いたければ、別の方法で奨学金に代わる学費を用意しなければいけません。奨学金と同額をアルバイトなどで稼ぐか、金融機関などの教育ローンを活用するという選択肢が考えられますが、たいへんな負担です。
 
教育ローンは審査を開始してから融資が実行されるまでに数日から数週間必要になることが多く、教育ローンの申し込みのタイミングによっては学費の振り込みに間に合いません。教育ローンを活用するなら、早い段階から金融機関などへ相談してください。
 

奨学金が打ち切られないように生活をする

奨学金が打ち切られる状態は、大学生活においても4年間での卒業が難しいと判断される場合や、大学の学習に対して著しく意欲を欠いていると判断された場合がほとんどです。
 
そのため、奨学金を問題なく継続して受けたいのであれば、4年間で卒業ができるように大学生活を送ることが大切です。JASSOからの奨学金は学生の学習意欲を支えるためにあることは理解して、大学の単位数は問題なく取得していきましょう。
 

出典

独立行政法人日本学生支援機構 適格認定

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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