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【お金を作る!】「造幣局」で働く人の年収って?

ファイナンシャルフィールド / 2022年9月15日 8時40分

【お金を作る!】「造幣局」で働く人の年収って?

造幣局は明治政府によって創設された組織で、日本国内で使用される貨幣の製造を行っています。本局は大阪市北区、支局はさいたま市大宮区と広島市佐伯区にあり、工場見学でも人気の施設です。造幣局は財務省所管の独立行政法人のため、働く職員は国家公務員の身分が与えられています。本記事では、造幣局の仕事内容や年収について解説します。

造幣局の仕事内容は?

造幣局は「国民の貨幣に対する信頼の維持と国民生活の向上に寄与することを使命」とする独立行政法人です。事業内容としては、「貨幣製造」「装金」「試験検定」「研究開発」などがあります。
 
「貨幣製造事業」としては、日本国内で流通している500円、100円、50円、10円、5円、1円の6種類の硬貨を作っています。「記念貨幣」を製造するのも、造幣局の仕事です。紙幣は東京都港区に本局を置く国立印刷局によって製造されているので、造幣局の事業には含まれていません。
 
「装金事業」としては、勲章、褒章(ほうしょう)、金属工芸品の製造が行われています。勲章や褒章は内閣府賞勲局からの依頼で作られます。国家や公共に対する貢献の印として作られるものなので、高い技術と丁寧な手仕事によって精巧に仕上げられていきます。
 
「金属工芸品」では、「国民栄誉賞盾」や、日本で開催した過去4度の夏冬オリンピックおよび2度のパラリンピックの入賞メダルも製造した実績があります。「試験検定」では一般事業者から依頼された製品を分析調査し、「研究開発」では七宝焼など日本の伝統技法に関する効率化の研究を行ったりしています。
 

造幣局で働く人の年収はどれくらい?

財務省が発表している令和3年度分「独立行政法人の役職員の報酬・給与等について」によると、造幣局の常勤職員636人の平均年齢は44.6歳で、平均年収は634.3万円です。造幣局理事長の報酬は2066.3万円で、4人いる理事の報酬は538.2万~1484.6万円と幅があります。
 
常勤職員は「事務・技術」「工芸職種」「技能職種」「その他医療職種(看護師)」ごとに年収が公開されており、もっとも平均値が高いのは事務・技術の704.9万円となっています。造幣局で働く人の年収は、国家公務員と民間企業の従業員の給与状況を踏まえて決定されています。職員の平均年収は、国家公務員として標準的な金額と言えるでしょう。
 
造幣局の職員の採用は、「総合職」「一般職」「工芸職」「任期付職員」などに分けられます。総合職と一般職は国家公務員採用試験、工芸職はその他選考採用試験に合格する必要があるなど、職種によって採用方法は異なります。
 
本局以外に、さいたま支局、広島支局への転勤、財務省への出向もありますが、単身赴任手当や各地域ごとの手当は充実している傾向です。配属は職員からの希望をもとに、能力、適性、組織の状況などを考慮して総合的に判断されます。
 

造幣局は安定した収入が得られる職場

財務省管轄の造幣局で働く職員は、国家公務員の身分となり、安定した収入が得られます。常勤職員の平均年収は634.3万円となっており、年間賞与として平均172.8万円を受け取ることができます。すべての職種を含めた採用人数は例年10人前後で、決して多くはありませんが、日本の貨幣製造を支える造幣局の仕事は、大きなやりがいを感じることができるでしょう。
 

出典

財務省 独立行政法人造幣局(法人番号6120005008509)の役職員の報酬・給与等について

造幣局 造幣事業を知る

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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