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民間の個人年金保険は老後の生活を豊かにできる? 定額年金と変額年金について

ファイナンシャルフィールド / 2022年9月17日 3時0分

民間の個人年金保険は老後の生活を豊かにできる? 定額年金と変額年金について

老後の不安を感じる方の割合は年々、増加しています。2020年にセコム株式会社(東京都渋谷区)が2020年6月、全国男女500名を対象に行った老後の不安に関する意識調査では、8割以上が「老後の不安を感じる」と回答しており、特にお金と健康に不安を感じている方が多い傾向にあります。   こうした老後のお金の不安を解消する方法として、将来年金形式や一時金として一定の金額を受給できる「個人年金保険」への加入があげられます。   ただし、個人年金保険は変額年金と定額年金の2種類があるため、それぞれの違いやメリット・デメリットを理解して、自分に適切なタイプを選択することが大切です。そこでこの記事では、個人年金保険や定額年金と変額年金の違いについて説明していきます。

個人年金保険の仕組み

個人年金保険とは、国民年金や厚生年金などの公的年金を補てんする目的で作られた貯蓄型の私的保険です。加入すると契約時に定めた年齢から、一定期間または一生涯にわたって毎年、定められた額の年金が受け取れます。さらに条件を満たせば、個人年金保険料控除を受けられるため、節税対策になるメリットもあります。
 
しかし、その一方で中途解約した場合は解約返戻金が支払った金額以下になり損をしてしまう可能性がある点や、元本割れリスクが少ない一方、利率が低く大きなリターンを得られない点などがデメリットとしてあげられます。
 

定額年金と変額年金の違い

個人年金保険には「定額年金」と「変額年金」があります。それぞれの違いを以下にまとめます。
 

【定額年金】

契約時に定めた予定利率により積立運用を行うタイプの個人年金保険です。元本割れリスクを抑えられる一方、利率も少なめです。

 

【変額年金】

価格変動幅の大きい金融商品などで年金原資を運用するタイプの個人年金保険です。元本割れリスクが高くなる一方、運用成績次第で高いリターンが得られます。

 

夫婦がもらえる個人年金の目安は?

個人年金保険に加入した方は、どのくらいの年金額を受け取っているのでしょうか。支払う金額や年数によって異なるため一概にはいえませんが、全体の平均を知るためには、生命保険文化センターが実施した「生命保険に関する全国実態調査」が参考になります。
 
令和3年度の調査によると、個人年金保険加入世帯の基本年金年額の平均は97万1000円との結果が出ています。また、個人年金保険の世帯年間払込保険料の平均は20万6000円です。この結果から月額で表すと、若いうちに毎月1万5000~2万円程度の保険料を支払い、老後に毎月8万0000円程度の金額を受け取るのが、個人年金保険の加入者の平均的な資金計画といえるでしょう。
 

まとめ

老後の生活資金対策としては、このほかにつみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)などがあげられます。ただし、株式や投資信託など用意された運用商品のなかから自分で商品を選ばなければならず、元本割れの可能性も考えられます。そのため、投資の知識がない方や利率より元本割れリスクを減らすことを重視する方は、個人年金保険が向いているといえます。
 
また、利率が低いとはいえ若いうちから確実に払い込みを続けていけば、それに応じて将来受給できる金額も増えるため、老後は公的年金と個人年金により豊かな生活を実現することも可能となるでしょう。
 
ただし、中途解約した場合の元本割れリスクや、株式や投資信託のような大きなリターンは得られないというデメリットをよく理解したうえで、自分にとって本当に必要な保険かどうか検討することが大切です。
 

出典

セコム株式会社 老後の不安に関する意識調査
公益財団法人生命保険文化センター 2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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