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自由診療の不妊治療はいくらかかる? 主要項目と平均費用を読み解く

ファイナンシャルフィールド / 2022年9月16日 11時0分

自由診療の不妊治療はいくらかかる? 主要項目と平均費用を読み解く

自由診療の不妊治療を検討している場合、気になるのが検査費用ではないでしょうか。この記事では、不妊治療の主要項目と平均費用を読み解いていきます。   まずは相対的な費用の傾向を解説した後、各検査の平均値と中央値を紹介するので、参考にしてみてください。

不妊治療の主な検査と費用の傾向

「令和2年度子ども・子育て支援推進調査研究事業費補助金」を厚生労働省から受け、株式会社野村総合研究所が実施した「不妊治療の実態に関する調査研究 最終報告書」(2021年)のデータを参照しながら、以下の自由診療の費用を解説します。

●子宮卵管造影検査
●子宮鏡検査
●感染症スクリーニング検査
●抗精子抗体検査
●AMH検査
●精液検査
●経膣(けいちつ)超音波検査

まず全体的な傾向として、相対的に費用が低いのは「精液検査」と「経腟超音波検査」でした。請求費用1万円以下が約9割を占めています。
 
一方、相対的に費用が高いのは「子宮卵管造影検査」と「子宮鏡検査」です。「子宮卵管造影検査」は約6割、「子宮鏡検査」の3割以上が1万円を超えています。
 
このことから、同じ検査でも費用に違いがあることが分かります。
 

不妊治療の主な検査の平均値と中央値

次に、項目ごとの平均値と中央値をみていきましょう。
 
平均値はすべての値を足して個数で割ったものであり、中央値は文字通り、中央を示した値です。平均値は、極端に高い値や低い値の影響で中央からずれる可能性があるので、中央値も合わせて確認することが大切です。
 
【子宮卵管造影検査】
子宮卵管造影検査の平均値は1万3039円、中央値は1万2000円です。
 
【子宮鏡検査】
子宮鏡検査の平均値は1万748円、中央値は1万円です。
 
【感染症スクリーニング検査】
感染症スクリーニング検査の平均値は8015円、中央値は7220円です。
 
【抗精子抗体検査】
抗精子抗体検査の平均値は7184円、中央値は7000円です。
 
【AMH検査】
AMH検査の平均値は6894円、中央値は6600円です。
 
【精液検査】
精液検査の平均値は3736円、中央値は3000円です。
 
【経膣超音波検査】
経膣超音波検査の平均値は2509円、中央値は2000円です。
 
上記で分かるように、平均値と中央値が共に1万円を超えている検査もあれば、平均値と中央値が共に4000円以下の検査もあります。特に精液検査は、平均値と中央値が3000円台なので、男性も受けやすいのではないでしょうか。
 

まとめ

今回は自由診療の不妊治療の主要項目と平均費用について解説しました。
 
自由診療の不妊治療の主な検査には「子宮卵管造影検査」「子宮鏡検査」「感染症スクリーニング検査」「抗精子抗体検査」「AMH検査」「精液検査」「経膣超音波検査」があります。
 
費用は各検査によって異なりますが、「子宮卵管造影検査」と「子宮鏡検査」の中央値が1万円を超える一方、「精液検査」の中央値は3000円、「経腟超音波検査」の中央値は2000円と、比較的受けやすいといえるでしょう。
 

出典

株式会社野村総合研究所 不妊治療の実態に関する調査研究 最終報告書(2021年3月)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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