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「工場勤務」の生涯年収って?高卒と大卒でどのくらい違うの?

ファイナンシャルフィールド / 2022年9月20日 3時0分

「工場勤務」の生涯年収って?高卒と大卒でどのくらい違うの?

製造業で工場勤務といっても、実際に商品を加工したり組み立てたりする生産技術・製造技術以外にも多くの職種があります。   高卒と大卒で年収や生涯年収がどれくらい違うのかも気になるところでしょう。   そこで今回は工場での仕事に焦点を当て、高卒と大卒の生涯年収の違いや製造業の年収、企業規模の大きさによる生涯年収の違いについて紹介します。

高卒と大卒の生涯年収の違い

学校卒業後、定年までの間に平均的に転職をしながら勤める場合と同じ企業で定年まで勤める場合では、生涯年収は違ってきます。
 
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2021」によれば、学校を卒業した後60歳まで平均的な転職をしつつもフルタイムの正社員として勤務した場合の男性の生涯年収は、高卒で2億1000万円、大学・大学院卒で2億7000万円です。同じ場合の女性の生涯年収は高卒が1億5000万円、大学・大学院卒が2億2000万円になります。なお、この金額には退職金は含まれていません。
 
高卒と大卒の生涯年収を比較すると男性は6000万円、女性は7000万円、それぞれ大卒のほうが多くなります。
 
学校卒業後、定年まで同じ企業にフルタイムの正社員として勤務した場合、退職金を含まない男性の生涯年収は高卒が2億6000万円、大卒・大学院卒が2億9000万円、女性は高卒が1億9000万円、大卒・大学院卒が2億4000万円です。高卒と大卒の生涯年収を比較すると、男性は3000万円、女性は5000万円高卒より大卒のほうが多くなります。
 

製造業に従事する人の年収


 
厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査結果の概況 産業別」によれば、製造業の年収は男性が318万9000円、女性が221万5000円となっています。
 
同じく、厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査結果の概況 学歴別」によれば、高卒男性の年収は295万1000円、大卒男性は386万9000円、高卒女性は220万円、大卒女性は288万9000円でした。なお、この金額は19歳未満~70歳以上まですべての年齢層の平均金額です。
 
製造業で工場勤務といっても、さまざまな職種があります。組み立て・加工や検品、梱包(こんぽう)などの軽作業の他に商品企画・研究開発・設計・営業などです。同じ製造業でも職種によって賃金は異なります。組み立て・加工などの職種と比べて専門的な知識や技術が必要な研究開発は賃金が高い傾向です。
 

企業規模によっても生涯年収は異なる

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査結果の概況 企業規模別」によれば、企業規模別に比較してみると、男性の賃金は大企業が375万9000円、中企業が328万円、小企業が303万6000円、女性の賃金は大企業が271万円、中企業が252万5000円、小企業が235万円でした。
 
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2021」によれば、定年まで同じ企業に勤めた場合の高卒男性の生涯年収は、1000人以上の企業で2億8000万円、10~99人の企業で2億1000万円、大卒男性の生涯年収は1000人以上の企業で3億1000万円、10~99人の企業で2億3000万円です。
 
高卒・大卒を問わず、企業規模が大きいほど年収・生涯年収ともに高い傾向があります。
 

工場勤務の人の生涯年収は学歴や職種・企業規模に影響される

工場勤務の製造業といってもさまざまな職種があり、専門性の高い職種ほど年収が多い傾向です。高卒と大卒では年収も大きく異なり、生涯年収になればさらに学歴による金額差は広がります。また、中小企業と比べると大企業のほうが年収は多い傾向です。
 
このように、工場勤務の人の生涯年収は職種や学歴、企業規模などの影響を大きく受けます。
 

出典

独立行政法人労働政策研究・研修機構ユースフル労働統計202121 生涯賃金など生涯に関する指標
厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査結果の概況 産業別
厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査結果の概況 学歴別
厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査結果の概況企業 規模別
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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