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平均年収「世界第1位」の国って?日本は何位?

ファイナンシャルフィールド / 2022年9月20日 9時30分

平均年収「世界第1位」の国って?日本は何位?

GDPの総額が世界3位の日本は、アメリカ・中国に次ぐ、経済大国といわれています。   一方で、日本の平均年収は、この20年間ほぼ横ばいの状態です。世界の先進国の多くが右肩上がりとなっているなか、日本の平均年収は何位くらいになっているのでしょうか。   この記事では、平均年収が一番高い国と日本の順位について解説します。

平均年収が一番高い国はアメリカ


 
OECD(経済協力開発機構)の調査によると、2020年の国別ランキングでは、アメリカが世界で一番平均年収が高い国となっています。1位のアメリカは、先進国のなかでも年収の上昇率の大きな国のひとつです。この20年間でアメリカの平均年収が約25%も上昇したことから、世界1位の国となりました。2020年の2位以下は、アイスランド、ルクセンブルク、スイス、オランダ、デンマークなどヨーロッパ諸国が続きます。
 
アメリカの平均年収は約7万ドルです。2020年時点の為替レートとして1ドル110円で計算すると、約770万円となります。平均年収は、労働者の年収の総額を人数で割ることで求められます。アメリカは都市部と地方での格差が大きく、ニューヨークやワシントンなどの中心地は平均年収がさらに高くなる傾向です。
 

2020年の日本の順位は22位

2020年における日本の平均年収は約4万ドルで、世界ランキングでは22位です。1ドル110円で計算すると、約440万円程度となり、アメリカとは300万円以上の差が生じています。アメリカの平均年収が25%上昇したのに対して、日本の平均年収は20年間で0.3%の上昇率にとどまっています。
 
2000年時点では、アジア諸国でもっとも平均年収が高い国でしたが、2020年では韓国に抜かされています。GDPの総額が世界3位であるのにも関わらず、平均年収が世界22位という結果は、日本経済の停滞を意味しています。特に、諸外国の平均年収が年々上昇しているのに対して、日本国内で変化がないということは大きな課題といえるでしょう。
 

どうして日本は平均年収が低いのか?

20年前も日本の平均年収は14位と、ランキングでは上位とはいえませんでした。ランキング順位も重要ですが、平均年収の上昇率が低いことに注目する必要があります。
 
日本の平均年収が上がらないのにはさまざまな理由がありますが「終身雇用制度」が大きな原因のひとつだと考えられます。終身雇用制度とは、定年まで同一企業で働き続けることができる仕組みです。終身雇用制度は安定して働けるメリットがある反面、成果が給与に反映されづらいというデメリットを抱えていました。
 
アメリカなど諸外国では優秀な人材を確保するために、高い給与を提示してヘッドハンティングすることがありますが、日本では「ひとつの会社でコツコツと働き続ければ、少しずつ給与が上がっていく」という考えが根付いており、平均年収の上昇率が低い理由となっています。
 

先進国の大半が平均年収はアップしている

2000年以降、平均年収がほとんど変わらなかった日本に対して、世界の先進国の大半は平均年収がアップしています。特に、平均年収が世界で一番高いアメリカは、この20年間で約25%もの上昇率です。
 
これまで安定した雇用を支えてきた日本の終身雇用制度ですが、平均年収を上げるためには、成果を評価するような仕組みづくりが必要かもしれません。
 

出典

OECD 平均賃金
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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