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シングルマザー必見! 家計を助ける支援制度をFPが徹底紹介!

ファイナンシャルフィールド / 2022年9月20日 23時10分

シングルマザー必見! 家計を助ける支援制度をFPが徹底紹介!

内閣府男女共同参画局「⺟⼦世帯の貧困について」(2021年)によると、ひとり親家庭の貧困化が進み、そのなかでも母子家庭の貧困化が問題になっています。   そこで、この記事では経済的な不安を抱くシングルマザーの支援になる制度について、国の制度を中心に紹介してまいります。

児童手当

児童手当は、生活の安定を図ることと、子どもが健康に成長することの応援を目的としている制度です。子どものいる家庭であれば、ひとり親に限らず受給可能です。名称は似ていますが、児童扶養手当とは全く別の手当です。
 

支給対象者

0歳から中学校修了(15歳)までの子どもを育てている養育者です。
 

支給される金額

児童の年齢や出生順に応じて受け取れる手当の金額は、図表1のとおりです。
 
図表1

出典:内閣府「児童手当制度のご案内」
 

児童扶養手当

児童扶養手当は、国が支給を行っている制度でひとり親家庭を対象に、家庭の収入を安定させる目的で一定額の給付が行われる制度のことです。ひとり親家庭になった原因は離婚でも死別でも、理由は問われません。
 

支給対象者

原則として0〜18歳に到達して最初の3月31日までの間の年齢の子ども(高校卒業までの子ども)を育てているひとり親が対象になります。
 

支給される金額

児童扶養手当は、支給額は子どもの数や世帯収入で決められており、全部支給か一部支給となっています。なお、受給するには所得制限があり、所得制限限度額を超えている母子家庭は児童扶養手当を受けることができません。
 
図表2

出典:厚生労働省「児童扶養手当について」より一部抜粋
 

母子家庭が受給できる、自立支援教育訓練給付金

シングルマザーやシングルファーザーなどの、ひとり親の主体的な能力開発の取り組みを支援するもので、対象の教育訓練を受講し、終了した場合に経費の60%(1万2001円以上、上限は対象受講講座などによる)が支給されるものです。支給されるためには都道府県等から講座の指定を受ける必要があります。
 

対象者

20歳未満の子どもを扶養している母子(父子)家庭の母または父で、以下の条件を全て満たす人が対象となっています。

●児童扶養手当を受給している、または同等の所得水準にある
●就業経験や技能、資格の取得状況や労働市場の状況などからの判断で、適職に就くためには受講が必要であると認められる

 

対象となる講座

●雇用保険制度の教育訓練給付の指定教育訓練講座
●都道府県等の長が地域の実情に応じて対象とする講座

 

母子家庭が免除・優遇される制度

シングルマザー(母子家庭)などのひとり親は、所得税・住民税の計算の際に「ひとり親控除」が受けられ、税金面の優遇があります。そのほかにも収入を増やすための手当だけでなく、支出を減らすための減免や割引制度などもあります。安定した生活を送るためにもこれらをうまく活用していきましょう。
 

住民税・所得税の減免(ひとり親控除)

シングルマザー・シングルファザーの現状に合わせた所得控除として、令和2年の税制改正で新設された制度です。控除を受けることでその分、所得税や住民税が安くなります。
 

国民健康保険料の減免・免除

国民健康保険を払っている全ての人が対象となりますが、退職によって前年より所得が大幅に減少した、病気やけがなどで働くことができず生活が困難に陥ったなどという場合は、国民健康保険料の減免・免除が認めてもらえる可能性があります。シングルマザーになって国民健康保険料の支払いが困難であれば、市区町村の担当課に相談するとよいでしょう。
 

国民年金の免除・猶予

国民年金保険料を払わなければならない人が、所得がない、もしくは少ないなど、経済的に保険料を納めるのが困難な場合は、保険料の納付が免除または猶予される制度があります。猶予や免除を受けるには、市区町村の窓口で申請手続きが必要となります。
 

保育料軽減

保育料は、前年度の世帯収入によって決定されます。母子(父子)家庭などで低所得世帯は保育料が無料もしくは減額になる可能性があります。
 

JR定期乗車券の特別割引制度

児童扶養手当受給者がJRを利用して通勤している場合、通勤定期乗車券を3割引きで購入できます。割引で購入する場合は、証明書等の必要書類をJRの窓口に提示する必要があります。
 

シングルマザーの貧困を防ぐには、支援制度の活用が不可欠

今回ご紹介した制度はほんの一部となっております。困ったときは役所の窓口を訪ねたり、ファイナンシャルプランナーなどに相談したりしてみてはいかがでしょうか。国や自治体の制度を賢く利用して生活に潤いをもたせられるようにしましょう。
 

出典

内閣府 男女共同参画局 ⺟⼦世帯の貧困について
内閣府 児童手当制度のご案内
厚生労働省 児童扶養手当について
厚生労働省 母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について
国税庁 No.1171 ひとり親控除
大阪市 保険料の軽減・減免
日本年金機構 国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度
東京都北区 保育料軽減について(令和元年10月から)
東京都江戸川区 都営交通無料乗車券・JR定期乗車券割引証明書の発行
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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