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年金は自動的に受け取れるものではない? 「年金請求書」の提出が遅れてしまったときはどうすればいい?

ファイナンシャルフィールド / 2022年9月26日 11時0分

年金は自動的に受け取れるものではない? 「年金請求書」の提出が遅れてしまったときはどうすればいい?

年金を受け取るために必要な年金請求書の提出を忘れ、後から慌てて請求手続きをする方もいるようです。   万が一、年金請求書の提出が遅れてしまい、本来の受給開始より後に年金の支払いを受けることになったときは、どのように対応すればいいのでしょうか。

年金請求書とは

年金は受給開始年齢になったからといって、自動的に受け取れるものではありません。年金を受け取るために必要な手続きを行い、初めて年金の支給が開始されることになりますが、その際に提出するのが年金請求書です。
 
年金請求書は老齢年金の受給権が発生する人に対し、日本年金機構から受給開始年齢に達する3ヶ月前に送られてきます。これを添付書類とともに受給開始年齢の誕生日の前日以降、年金事務所へ提出することで年金の請求手続きが完了します。
 
年金を予定どおりに受け取りたいと考えている方は、年金請求書が届いたら必要事項を記入して添付書類を用意しておき、誕生日の前日以降に速やかに提出するようにしてください。
 

年金請求書の提出が遅れてしまったときは?

年金請求書の提出が遅れてしまうと、その分、年金の支払いが始まるタイミングも遅れます。
 
例えば、65歳から年金を受け取りたかった方が、65歳6ヶ月になるまでの半年間、年金請求書を提出していない場合、その間は年金の支払いが止まっていることになります。ただし、65歳6ヶ月時点で請求手続きを行ったとしても、65歳にさかのぼって年金が支払われます。
 
なお、66歳になってから請求手続きをするなど提出期限から1年を超えている場合、事前に日本年金機構から送られてくる年金請求書は使用することができません。そのため、1年以内であれば提出が遅れたことに気づいた時点で、速やかに年金請求書を提出することが大切です。
 
なお、1年を超えている場合は年金事務所、または街角の年金相談センターに備え付けの年金請求書を使用する必要があります。また、ねんきんダイヤルに電話して送付してもらったり、日本年金機構のホームページからダウンロードすることも可能です。
 

年金の受給権には時効がある

年金を受ける権利には、原則5年という時効があります。時効で消滅した部分については、さかのぼって受給ができなくなってしまうため、この点には注意が必要になります。年金請求書が届いたら提出の準備を後回しにせず、期限が過ぎた場合でも早めに手続きをすることをおすすめします。
 
なお、時効が存在しているとはいえ、やむを得ない事由で請求ができずに5年が経過してしまった場合は、書面で申し立てることによって時効を回避できることがあります。詳細については最寄りの年金事務所などへご相談ください。
 

年金請求書の提出が遅れても慌てずに手続きを

年金は原則65歳からの受給となっていますが、請求の手続きをしないでいると何歳になっても支給はされません。
 
ただし、年金請求書の提出を忘れて手続きが遅れてしまった場合でも、65歳にさかのぼって受給できるため、5年の時効期間が経過してしまわないうちに手続きを行うようにしてください。
 

出典

日本年金機構 65歳になり「年金請求書(国民年金・厚生年金保険老齢給付)」が送られてきましたが提出期限を過ぎてしまいました。どうすればいいですか。
日本年金機構 年金の時効
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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