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月給と月収、給料と給与、実は意味が違う。正しい使い方と使い分けは?

ファイナンシャルフィールド / 2022年9月28日 8時0分

月給と月収、給料と給与、実は意味が違う。正しい使い方と使い分けは?

月給と月収、給料と給与、という言葉は字体も言葉の響きも似通っているため、しばしば混同されがちな傾向があります。   しかし、実際にはそれぞれ意味が違う言葉であるため、違いを明確に理解しておくとよいでしょう。   そこでこの記事では、月給と月収・給料と給与の4つの言葉について、それぞれの意味するところや違いを分かりやすく紹介します。

年収とは

月給や月収について説明する前に、収入に関係する言葉としてよく使われる年収の意味を説明しましょう。
 
年収とは1~12月の1年間に会社員の場合は会社から支給された収入金額のことで、所得税や住民税などの税金、健康保険料や厚生年金保険料などの社会保険料が差し引かれる前の金額です。会社員の場合は源泉徴収票の「支払金額」で確認できます。
 

月給と月収の違い

年収の定義が分かったところで、次は月給と月収の違いを紹介します。
 

・月給とは

毎月固定で支払われる賃金のことを意味し、一般的には基本給と固定手当が含まれます。
 
基本給とは、年齢や学歴・経験・能力・勤続年数などに応じて算定される、手当などを除いた基本的な賃金です。月給に含まれる手当は住宅手当や家族手当、役職手当、通勤手当など、毎月変動することなく同じ金額が支払われる固定手当で、状況に応じて変動する残業手当やインセンティブなどは含みません。
 

・月収とは

年収を12で割った金額、つまり1年間に支給された金額を1ヶ月分に換算した金額のことで、1ヶ月の額面給与のことを指しています。
 
月収には基本給や固定手当のほか、残業手当やインセンティブなど状況に応じて変動する手当を含みます。月収は変動手当が含まれているため、毎月もらえる金額は一定ではありません。また、基本的に月収より月給のほうが支給額は少なくなります。
 

給料と給与の違い

給料は、給与のなかに含まれるもので基本給を意味します。基本給は勤続年数や業績などに応じて定期的に金額が見直されることはあるものの、一定期間にわたって固定されているものです。会社員として働いている場合、基本給や賞与のほかに残業手当、休日出勤手当、扶養手当、職務手当、住宅手当、地域手当など各種手当を支給されます。これらすべての合計が給与となるわけです。
 
一方、給与は会社から支払われる報酬すべてのことをいいます。報酬は、金銭だけではなく現物支給されるものも含まれます。現物給与は食事や商品の値引き販売、通勤定期券、社宅や寮の貸与などです。給与は業績や季節によって支給される金額が異なります。
 
つまり、給料と給与は会社から支給される金額の範囲がどこまでかという違いであり、給料は給与の一部ということになります。
 

月給と月収・給料と給与はそれぞれ意味合いが異なる

月給と月収・給料と給与はどちらも似通った言葉であるため、それぞれ混同されることもしばしばです。実際にはそれぞれ異なる意味合いがあるため、転職活動を行う際などにきちんと意味合いを理解しておかないと不利益を被ることがないとはいえません。
 
この機会に言葉の意味をしっかりとらえ、正しく使い分けられるように整理しておきましょう。
 

出典

日本年金機構 令和3年4月から現物給与の価額が改正されます
国税庁No.2508 給与所得となるもの
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー

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