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超低金利時代、自動車ローンの借り換えで10万円以上得をする?

ファイナンシャルフィールド / 2022年10月5日 2時30分

超低金利時代、自動車ローンの借り換えで10万円以上得をする?

車を購入するときには、現金一括払いをする方法と、ローンを組んで分割払いをする方法があります。ディーラーを窓口にしてローンで車を購入していた場合、ローンの借り換えをするとトータルの支払いが少なくなるケースがあることをご存じですか?   今回は、自動車ローンの借り換えによって実際に支払額がどれくらい変わるのか、シミュレーションを交えて解説していきます。

自動車ローンの実勢金利を確認しよう

2021年度の日本自動車工業会の調査によると、車の購入手段は現金が56%、ローンでの支払いが41%(うち残価設定型が20%)となっています。
 
車のローンの借入先として主に以下の2つが挙げられます。
 

●購入先のディーラー(販売店)
●銀行や信用金庫などの金融機関

 
ディーラーでの借り入れは、車の購入と窓口が同じで、手続きの手間を減らすことができるという魅力があります。国産の新車の場合、ディーラーでローンを組むと一般的に金利は平均5%程度、残価設定型の場合はキャンペーンで金利引き下げなどがありますが2.9~4.9%程度が一般的です。
 
一方、金融機関でマイカーローンを契約して借り入れする場合の金利は、契約者の属性(年収や借入金額、免許証の色などで判断)によって違いはありますが1~3%程度が一般的です。水準感を比較すれば、ディーラーは銀行の2倍以上の金利で借り入れをすることになり、その分、総支払額が増えてしまう傾向が分かります。
 

自動車ローンシミュレーションを実際にして比較してみよう

それでは実際にディーラーと銀行のローンとで、総支払額にどのくらい差が生じるのか確認してみましょう。今回はディーラーの通常ローンと残価設定型ローン、銀行ローンの3者で比較します。
 
借り入れの条件は以下のとおりとします。
 

●300万円の車を購入し、全額ローン(諸費用などは含まない)
●借入期間は5年
●残価は100万円と想定(残価設定クレジットの最終回支払いに充当)
●契約金利は、ディーラーローン5%、残価設定型は4.90%、銀行は2%

 
まずはディーラーローンでは、毎月の支払いが約6万円、5年間の総支払額が約340万円、支払う利息が約40万円となりました。
 
次に残価設定型では、毎月の支払いが約4万円、5年間の総支払額が約250万円、支払う利息が約50万円となりました。
 
最後に銀行ローンは毎月の支払いが約5万円、5年間の総支払額が約315万円、支払う利息が約15万円となりました。
 
(※今回はみちのく銀行、イオン銀行の両公式サイトで公開されているシミュレーションシステムを使用して算出しました)
 
5年間の総支払額だけで見れば、最終回で車を返却する残価設定型が一番安い結果となりました。ただし、最終的に車を返さず100万円で車を買い取ると結果的に負担額は膨らみます。
 
一方、銀行で借り入れをした場合は金利が低いため、総支払額がディーラーローンと比べるとお得になっていることが見て取れます(実際の負担額は契約、条件等によって異なる場合があります)。
 

手間の先にあるメリットを理解し、借り換えの検討を

新たに車を購入するときには借り入れの他にも必要な手続きが複数あるため、どうしてもディーラーでの借り入れで済ませたくなるものかもしれません。
 
ただ、手間をかけてでも銀行で借り換えをすることで、月々の負担を一定程度、軽減することができる可能性があります。既にディーラーで借り入れをしているという場合には、本記事でご紹介したポイントを踏まえつつ、自動車ローンの借り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

一般社団法人日本自動車工業会 2021年度乗用車市場動向調査

みちのく銀行 自動車ローンご返済額シミュレーション

イオン銀行 オートローンシミュレーション

 
執筆者:宇野源一
AFP

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