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上司が「在宅勤務だと残業しているかわからないから」と残業代申請を認めてくれません…支払ってもらうことはできますか?

ファイナンシャルフィールド / 2022年10月6日 22時20分

上司が「在宅勤務だと残業しているかわからないから」と残業代申請を認めてくれません…支払ってもらうことはできますか?

働き方が多様化する中、在宅勤務を導入する企業も多くあります。在宅勤務は家事と仕事を両立させやすいことや、勤務時間を短縮できることなど、労働者にとってメリットの多い働き方です。   一方、在宅勤務だと働いている姿を確認しにくい分「残業してもその賃金を支払ってもらえない」というトラブルもあるようです。   そこで、この記事では在宅勤務における残業代の扱いや申請方法について解説します。

そもそも残業代とは?

在宅勤務で残業代を支払ってもらうことはできるのか、その問題を考える前に、まずそもそも「残業代」とは何かを理解しておくことが重要です。
 
残業とは、企業が定めた所定労働時間を超えて行う時間外労働のことで、場合によっては「超過勤務」と呼ばれることもあります。例えば「休日出勤」「始業時刻よりも早く仕事を始める」「1日の所定労働時間を超過して働く」ことなどが残業に該当します。
 

在宅勤務の場合は残業代をもらえない?

在宅勤務の場合、残業代を支払ってもらうことはできないのでしょうか。
 
ここでは、在宅勤務における残業代の扱い方や、未払い残業代の申請方法と手順について解説します。
 

・在宅勤務でも基本的に残業代は支払われる

前提として、在宅勤務を理由に「残業代を支払わなくても良い」という規定はありません。雇用契約を結んでいれば在宅勤務でも企業のオフィスで働くのと同様に、労働法令が適用されます。そのため、法律で決められた時間を超過して働いたものは「残業」となり、残業代が発生します。
 
ただし、残業代は「雇用型の働き方であること」「就業規則に在宅勤務の定めがあること」「企業側から指示された具体的な業務をしていること」などの条件に該当した場合に請求が可能です。残業代の請求を考える際は条件に該当するかどうか、しっかり確認しましょう。
 

・残業代の申請方法と手順

在宅勤務で残業が発生した場合、その残業代を会社に請求することが可能です。基本的な申請方法と手順は以下の通りです。
 
まず「残業の証拠」を用意しましょう。証拠となるものには始業と終業の時刻が分かるメモ・通話記録・業務日報などがあります。また、業務指示書や上司から残業を指示された内容が含まれるメール、雇用契約書や給与明細書などを用意しましょう。
 
次に「残業代の計算」を行います。「1時間当たりの賃金額×時間外・深夜・休日労働をした時間×割増賃金率」という計算式で残業代を算出することが可能です。計算が済んだら企業に直接交渉するなど、残業代を請求しましょう。
 

在宅勤務で残業代を請求するために気を付けたいポイント

在宅勤務で残業代を請求するためには、以下のポイントを押さえておくことが重要になります。詳しく内容をチェックしていきましょう。
 

・上司に残業の許可をもらっておく

自分の判断で勝手に残業をすると「会社側では残業を許可していない」と主張されるなど、トラブルになる可能性があります。残業をする場合、あらかじめ上司に「仕事が終わらないため大体○時間程度残業をしてもいいですか?」と質問し、許可を取っておくことがおすすめです。
 

・こまめに業務報告をする

在宅勤務では、上司が部下の仕事の進捗(しんちょく)状況をなかなか把握できません。できる限り、メールやチャットなどの連絡ツールを使って、こまめな連絡を心がけましょう。定期的に進捗状況を報告することで、残業の必要性もアピールできます。
 

在宅勤務でも残業代は請求できる! しっかり証拠を残しておこう


在宅勤務の残業代は、雇用型の働き方で就業規則の定めがあることや、会社から指示された業務であるなどの条件を満たしていれば、基本的に請求することが可能です。
 
ただし、在宅勤務は仕事の進捗状況を確認しにくいため、どうしても残業代をめぐるトラブルが発生しやすくなります。トラブルを避けるためにも、在宅勤務で残業をした場合はその証拠をきちんと残しておきましょう。
 

出典

厚生労働省 テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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