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70歳を超えても労働しなきゃダメ? 定年退職後に働くとしたら「再雇用」と「再就職」どっち?

ファイナンシャルフィールド / 2022年10月12日 9時20分

70歳を超えても労働しなきゃダメ? 定年退職後に働くとしたら「再雇用」と「再就職」どっち?

定年退職後も生活のために働き続け、70歳を超えてからも労働することを検討している人も多いでしょう。   では70歳を超えてからも働くためには、企業の再雇用と再就職のどちらを選ぶべきなのでしょうか?   この記事では、企業の再雇用と再就職それぞれのメリットなどを紹介するほか、70歳を超えても働くためにはどちらを選ぶべきかを解説します。

企業の再雇用で働くメリット

企業の再雇用のメリットは、「慣れた環境で働き続けられること」「再就職活動をする必要がないこと」「健康保険や年金に継続して加入できること」などです。
 
同じオフィスや部署で働けないケースもありますが、慣れ親しんだ会社で働けます。当然、なじみの顔も多いので、一から人間関係を構築する必要もありません。
 
再就職するためには、ハローワークで手続きをしたり就職活動をしたりする必要がありますが、再雇用の場合は面倒な手続きをすることなく働き続けられます。
 
また、雇用期間が延長されることで厚生年金の加入期間も延びるため、受給額を上げられたり、継続して健康保険を利用できたりするのも魅力です。
 

再就職するメリット

定年退職後に再就職するメリットは、「今までとは異なるやってみたい仕事を経験できること」「人間関係をリセットできること」「企業の再雇用よりも長く働き続けられる可能性があること」などです。
 
定年後の再就職では、ある程度自由に仕事を選ぶことができます。今までとまったく異なる業界や職種で働ける可能性があり、心機一転して定年後の人生を迎えられるのもメリットです。
 
今までの人間関係とは異なる人たちとの付き合いも生まれ、新しい知人や友人ができることで、さまざまな価値観が生まれる可能性もあります。
 
また、定年退職後すぐに再就職しておけば、新しい仕事についてのさまざまな経験ができるので、長く働ける可能性があるのも魅力です。
 

70歳を超えても働くなら「再雇用」と「再就職」どっち?

「70歳を超えても働ける」ということだけで判断するなら、再就職を選択する方がよいと考えられます。
 
厚生労働省「令和3年高年齢者雇用状況等報告」によると、定年や再雇用などにより、70歳以上まで働ける制度がある企業の割合は、規模別で32.1~39.4%と高くはありません。
 
厚生労働省「高年齢者雇用安定法改正の概要」では、企業により70歳まで雇用を確保するための概要が示されています。同概要では、企業が定年制度を65歳未満にしている場合は「65歳までの定年引き上げ」「定年制の廃止」「 65歳までの継続雇用制度」の導入を義務づけています。
 
しかし、70歳までの就業機会の確保については義務ではなく「努力義務」としているため、企業において70歳以上が働き続けられる環境が整っていないのが現状です。
 
例えば、65歳まで再雇用で働いた後に再就職を目指しても、なかなか働き口を見つけられない可能性があります。60歳の定年後すぐに再就職をしていれば、経験により70歳以上でも働けるケースもあるのです。
 

老後の支出や暮らし方を把握して自分にあった働き方を選択しましょう

定年退職後の再雇用では厚生年金に継続して加入できるので、年金受給額が増えるメリットがあります。
 
定年退職後の再就職のメリットは、70歳以上でも継続的に給与収入が得られる可能性があることです。
 
どちらがいいのかは、定年後の支出や暮らし方によって異なります。定年後に必要なお金をしっかり把握して、自分に合った働き方を選択しましょう。
 

出典

厚生労働省 令和3年高年齢者雇用状況等報告 集計結果
厚生労働省 高年齢者雇用安定法改正の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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