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親の死亡後に年金が振り込まれたとき、受け取ってもOKな場合と返さないとNGな場合があるってどういうこと?

ファイナンシャルフィールド / 2022年10月24日 8時30分

親の死亡後に年金が振り込まれたとき、受け取ってもOKな場合と返さないとNGな場合があるってどういうこと?

年金受給者が亡くなると、年金を受け取れる権利を喪失します。それにもかかわらず、親の死亡後に年金が振り込まれる場合があります。   親が亡くなった後の振り込みであれば、返さないといけないと思いがちですが、実は受け取ってもよい場合と、返さなければいけない場合とがあります。そこで、この記事ではどのように対応すればよいのかを解説します。

年金受給中の親が亡くなった場合の年金は?

年金が支払われるのは年金受給者の死亡した月分までです。例えば、死亡した日が4月1日の場合でも4月30日の場合でも、4月分の年金は受け取ることができます。そのため、親が亡くなった後に年金が振り込まれても問題ありません。
 
しかし、亡くなった日よりも後の月に振り込まれた場合は、返すようにしましょう。例えば、4月30日に亡くなったのに5月分の年金が振り込まれた場合です。
 
また、親が亡くなった日より後に振り込みされた年金のうち、亡くなった月分までの年金は「未支給年金」として、遺族が受け取ることができます。
 
例えば、親が4月1日に亡くなって、4月分の年金が振り込まれていないのであれば、未支給年金として4月分を請求することができます。
 
ただし、未支給年金を受け取れる遺族には条件があります。年金を受けていた親が亡くなったときに生計を同一としていなければなりません。さらに、受け取れる順番は下記のとおりです。
 

(1)配偶者
(2)子
(3)父母
(4)孫
(5)祖父母
(6)兄弟姉妹
(7)その他(1)~(6)以外の3等身以内の親族

 

未支給年金の受け取り方とは?

未支給年金があれば、「受給権者死亡届(報告書)」と共に、「未支給年金・未支払給付金請求書(複写帳票)」を提出します。提出先は「年金事務所」または「街角の年金相談センター」です。
 
その際、添付書類として下記のものが必要です。
 

●亡くなった親の年金証書
●亡くなった親と請求者の続柄が確認できる書類(戸籍謄本または法定相続情報一覧図の写しなど)
●亡くなった親と請求者が生計を同じくしていたことが分かる書類(亡くなった親の住民票の除票、請求者の世帯全員の住民票の写し)
●未支給年金を振り込んでもらう金融機関の通帳
●亡くなった親と請求者が別世帯の場合は、生計同一関係に関する申立書

 
「受給権者死亡届(報告書)」と「未支給年金・未支払給付金請求書(複写帳票)」の記入用紙は、日本年金機構のサイトからダウンロードできます。
 
ただし、日本年金機構にマイナンバーを収録している場合は、「受給権者死亡届(報告書)」を提出する必要はありません。
 
ちなみに、未支給年金を受け取ると一時所得とみなされます。そのため、確定申告しなければならない場合もあります。気をつけるようにしましょう。
 

親が亡くなった後の年金への対応は2通りある!

親が亡くなった後に振り込まれた年金は、受け取ってもいい場合と返さないといけない場合とがあります。
 
また、親が死亡した場合は、年金事務所または街角の年金相談センターで手続きを行わなくてはなりません。
 
親が亡くなると、バタバタと慌ただしくなります。しかし、前もって知っておくと、いざというとき、慌てなくてすむでしょう。
 

出典

日本年金機構 Q年金を受けていた本人が亡くなりましたが、年金が預金口座に振り込まれました。どうすればいいのですか。

日本年金機構 年金を受けている方が亡くなったとき

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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