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国債とは違う? 地方債ってどんなもの? 購入のメリットとデメリットは?

ファイナンシャルフィールド / 2022年10月26日 8時0分

国債とは違う? 地方債ってどんなもの? 購入のメリットとデメリットは?

国が税収不足を補う目的で発行する国債。これに対して「地方債」は、地方自治体が発行する債券の一種です。   国家財政が破綻しない限り元本を回収できる国債は、比較的安全な投資先として知られています。地方債も国債と同様の仕組みで発行されるため、リスクの低い金融商品といえるでしょう。   では、国債と地方債にはどういう違いがあるのでしょうか? 今回は、国債と地方債の比較から、地方債を購入するメリットとデメリットを解説します。

地方債って何?

都道府県や市区町村が公共事業に資金を投入するためには、当然、資金の元手が必要になります。通常は市民税などから資金を調達しますが、税金だけでは地方自治体の運営がままならないケースも少なくありません。
 
そのため地方自治体は、税金とは別に資金を調達するため、地方債という有価証券を発行して個人や法人に購入してもらいます。つまり、税収不足を補うために借金をするわけです。
 
当然、お金を借りれば、いつかは利子を付けて返さなければなりません。地方債の購入者には定期的に利子が支払われ、また、満期を迎えれば元本は返還されます。
 
このようにして、地方自治体は地方債を発行して不足する予算を補いつつ、財政状況に応じて地方債の購入者に、利子の支払いや元本の返還を進めていくことになります。これが基本的な地方債の仕組みです。
 

国債と地方債の違い

国債と地方債は、債券を発行する主体が異なります。国債は国が発行する債券であるのに対して、地方債は地方自治体が発行する債券です。ただ、国債も地方債も母体が異なるだけで、実態としては何ら変わりありません。つまり、公共機関が個人や法人から借金する際に発行する有価証券の一種です。
 
とはいえ、国債や地方債を購入する個人や法人にとって、債券を発行する母体の違いは大きな意味を持ちます。
 
国債や地方債の購入者は、国や地方自治体に対してお金を貸すことになるわけです。当然、お金を貸す側には一定のリスクが存在します。すなわち、貸したお金が返ってこないというリスクです。
 
国という大きな存在であれば、貸したお金が返ってこないというリスクはそこまで考えなくてよいでしょう。なぜなら、よほどのことがない限り、国家そのものが破綻して、借りたお金を返せなくなることは少ないからです。
 
一方、地方自治体も一般の人や企業に比べたら大きな存在かもしれませんが、国と比べればその規模は小さめです。
 
ただ実際、日本の市区町村でも財政破綻してしまった自治体は存在します。つまり地方自治体は、国と比べれば財政破綻のリスクがあり、もしも財政破綻を起こせば、地方債の購入者は損をすることになります。
 

国債にはない地方債のメリット

国債に比べれば多少のリスクはありますが、それでも地方債の信用度は、一般的な企業と比べればはるかに高い債券だといえます。
 
民間企業も国や自治体と同様、資金を調達するために債券、すなわち社債を発行しています。そうした民間企業の社債と比較して、地方債はリスクが低く、安全に投資できる金融商品のひとつです。
 
また、国債と比較した場合に利率が高いのも地方債の魅力といえます。
 

国債も地方債も安全性の高い金融商品! 地方債はより利率が高い

国債も地方債も、ほかの金融商品に比べて安全性の高い投資先です。特に地方債は、国債に比べて利率が高い点が魅力的なポイントだといえます。
 
一方、実際に日本の市区町村でも財政破綻した自治体があることを考えると、国債よりは若干、リスクが高いといえるかもしれません。ただ、一般的な企業と比べれば、地方債の信用度ははるかに高いでしょう。
 
投資には必ずリスクがあります。リスクとリターンをよく吟味したうえで購入することが大切です。
 

出典

財務省 地方債制度の概要
財務省 現在募集中の個人向け国債・新窓販国債
一般財団法人地方債協会 全国型市場公募地方債(個別債)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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