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定年退職でも失業保険は受け取れます

ファイナンシャルフィールド / 2022年10月28日 3時20分

定年退職でも失業保険は受け取れます

「失業保険は現役世代が退職した時に受け取れるもの、定年退職で貰えるはずはない」と思い込んでいませんか。実は定年退職であっても失業保険は受け取ることができるのです。   定年前の給与は比較的高額となっている人も多いことから、逃さずに受け取っていただきたいお金です。   今回は、定年退職で受け取れる失業保険について解説します。

失業保険とは


 
失業保険は、会社に雇用されていた人が離職し失業状態にある人が、次の就職までの生活を安定させることができるように給付されるお金です。失業手当、失業給付金などとも呼ばれます。
 

失業保険の受給要件

失業保険は、失業すれば誰でも受けられるわけではありません。次の要件を満たす必要があります。

(1)失業していること
(2)雇用保険被保険者期間が、離職日以前2年間のうちに通算12ヶ月以上あること
(3)ハローワークで求職中であること

 

定年退職でも働く意思があればOK

つまり定年退職であろうと現役世代の退職であろうと、失業保険の受給与件さえ満たしていれば失業保険は受給できるのです。
 
定年退職の場合には、(1)はもちろん満たしており、(2)の要件も満たしている人が多いでしょうから、あとは再就職して働く意思さえあれば失業保険を受け取れるということになります。
しかし、定年退職後にしばらく休養期間を設けようとしている場合には失業保険の対象外になるため注意してください。
 

定年退職の失業保険受給期間

定年退職の場合の受給期間は、被保険者期間に応じて次の通りとなっています。
 
図表1

10年未満 10年以上20年未満 20年以上
90日 120日 150日

ハローワークインターネットサービス 基本手当について を基に作成
 
失業保険は倒産や解雇による離職であれば、60歳以上65歳未満の人で最長で240日と優遇された受給期間が設けられていますが、定年退職の場合には自己都合退職と同様の受給期間となっています。
 

【要注意】失業保険が受けられるのは65歳未満の人

定年退職でも失業保険は受けられますが、定年退職の年齢が65歳未満である場合に限られる点に注意しましょう。ただし、65歳以上になったからといって、突然支援がなくなるわけではありませんので安心してください。
 

65歳以上は高年齢求職者給付金

65歳以上で定年退職した人には、失業保険に代わって高年齢求職者給付金が設けられています。受給要件は次の通りです。

(1)失業していること
(2)雇用保険被保険者期間が、離職日以前1年間のうちに通算6ヶ月以上あること
(3)ハローワークで求職中であること
(4)65歳以上の雇用保険被保険者であること

受給期間は被保険者期間に応じて次の通りです。高年齢求職者給付金は、28日分ずつ支払われる失業保険と違って一括で受け取ることができる点にメリットがありますが、最低でも90日受給できる失業保険より金額的には少なくなる点に注意しましょう。
 
図表2

1年未満 1年以上
30日 50日

ハローワークインターネットサービス 基本手当について を基に作成
 

まとめ

定年退職後も再就職して働き続ける意思がある場合には、失業保険を受け取ることができます。65歳を機に、失業保険と高年齢求職者給付金に分かれる点に注意しましょう。
 

出典

ハローワークインターネットサービス 雇用保険の具体的な手続き
ハローワークインターネットサービス 基本手当について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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