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奨学金は打ち切られることがあるの? 適格認定の実施時期や基準は?

ファイナンシャルフィールド / 2022年10月29日 6時0分

奨学金は打ち切られることがあるの? 適格認定の実施時期や基準は?

審査基準を通過して奨学金を受けられるようになれば、経済的な心配もなく進学できます。しかし、その奨学金も打ち切られる可能性があることを知っていますか? そこで本記事では、奨学金が打ち切られるのはどのような場合なのかについて解説していきます。

適格認定によって打ち切りの可能性がある


 
奨学金には返済の必要な貸与奨学金と返済の必要のない給付奨学金の2種類があります。
奨学金を受けても適格認定の認定基準をクリアしなければ最悪の場合打ち切られる可能性があります。
 

適格認定の判定区分

適格認定には判定の区分があります。貸与奨学金と給付奨学金で異なるのでそれぞれ見ていきましょう。
 

貸与奨学金の判定区分

貸与奨学金の判定区分は、廃止、停止、警告、継続、復活の5つがあります。
廃止の判定になると貸与奨学金を受けられなくなります。つまり、貸与奨学金の打ち切りです。一番重い判定と言えます。
次に停止は、在学学校長が1年以内の期間で貸与奨学金の交付を停止させる判定になります。場合によっては停止の期間が1年よりも延長されることもあります。
 
警告は、貸与奨学金は継続されますが、学業成績が改善されない状態だと次回の適格認定で奨学金の停止や廃止になることを警告する判定です。
継続の判定の場合は、そのまま奨学金の交付が継続されます。
最後に復活は、貸与奨学金の交付が復活する判定です。
 

給付奨学金の判定区分

給付奨学金の判定区分は、廃止、停止、警告、継続があります。
廃止は一番重い判定で、奨学金の給付が廃止されます。学校の処分が退学や除籍、無期停学、3ヶ月以上の停学の場合は給付の廃止だけでなく、支給済みの給付奨学金の返還を求められることもあります。
 
停止の判定は、3ヶ月未満の停学や訓告処分の場合、給付奨学金の支給が停止します。定額や訓告処分が終わると支給が再開することになります。
警告は、給付奨学金は継続されますが、学業成績が改善されない状態で次回の適格認定で再び警告の判定になると給付が廃止されます。
継続は、給付奨学金が継続される判定です。
 

貸与奨学金の適格認定の実施時期や基準

貸与奨学金を受けている貸与奨学生は、貸与奨学金継続願を毎年提出しなければなりません。この貸与奨学金継続願と学業成績から奨学金を継続できるかの判断をします。
貸与奨学金の適格認定では、人物、学業、経済状況の3つについて基準があります。
 
まず人物については、学生生活の態度や行動が貸与奨学生にふさわしいことや、貸与奨学金には返還義務が伴うことを自覚していること、将来良識ある社会人として活躍できる見込みがあることといった部分が見られます。
 
次に学業については、修業予定の年度に卒業や修了の見込みがあることが基準です。単位が取れていない、欠席が多い、といったことで卒業や修了の見込みが難しいとこの基準に当てはまらないことになります。
 
最後に経済状況は、引き続き貸与奨学金が必要な経済状況であるかです。
 

給付奨学金の適格認定の実施時期や基準

給付奨学金では、学年末に適格認定を実施します。適格認定の認定基準は、奨学金の廃止と警告で異なります。
奨学金の廃止は、次のいずれかに該当した場合に判定されます。
 
図表1
 

 
独立行政法人 日本学生支援機構 適格認定(学業等)を参考に筆者作成
 
警告については、次のいずれかに該当した場合に判定されます。
 
図表2
 

 
独立行政法人 日本学生支援機構 適格認定(学業等)を参考に筆者作成
 

まとめ

本記事では、奨学金が打ち切られるのはどのような場合なのかについて解説してきました。奨学金は学業に専念するために支給されるものなので、進学後の成績や生活態度も大切です。適格認定の認定基準を確認し、警告や廃止にならないように注意しましょう。
 

出典

独立行政法人 日本学生支援機構 適格認定(学業等)

独立行政法人 日本学生支援機構 平成16年細則第12号 _奨学生の適格認定に関する施行細則

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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