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令和の今でも「公務員は安泰な職業」? 年収はいくら?

ファイナンシャルフィールド / 2022年10月31日 14時0分

令和の今でも「公務員は安泰な職業」? 年収はいくら?

子どものなりたい仕事ランキングや、親が子どもに就いてほしい仕事ランキングで上位に入ることが多い公務員。終身雇用や年功序列といった制度がくずれつつある中、一生働ける仕事に就きたいという理由で公務員を志望する人もいるでしょう。   そこで、この記事では公務員の平均年収などを紹介した上で、令和の今も公務員は安泰な仕事なのか、説明します。

公務員の年収は?

人事院が公表している「国家公務員給与等実態調査の結果(2022年)」によると、国家公務員の平均給与月額は41万3064円で、このうち俸給部分が33万4711円でした。また、2022年度の国家公務員のボーナス支給額は4.4カ月分です。
 
ここから国家公務員の年収を計算すると、およそ677万円となることが分かります。国家公務員にもさまざまな職種があり、一般行政職員の場合は664万円、公安職(一)の場合623万円となりました。ちなみに、公安職(一)とは刑務官や皇宮護衛官、入国警備官が該当します。民間企業の平均年収は433万円なので、それと比べると200万円以上、平均年収が高くなります。
 
それでは、地方公務員はどうでしょうか。総務省が公表している「2021(令和3)年4月1日地方公務員給与実態調査結果」によると、一般行政職の平均給与月額は34万3207円で、賞与(期末手当・勤勉手当の合計)は159万7394円となりました。ここから、地方公共団体の一般行政職員の平均年収を計算すると571万5878円です。
 
また、警察職のおおよその年収は722万円(平均給与月額46万1882円/賞与167万7437円)、小中学校教育職員の年収は666万円(平均給与月額40万9427円/賞与174万3521円)でした。地方公務員についても、国家公務員同様、平均年収が高いということが分かります。
 
ちなみに、「2020(令和2)年分民間給与実態統計調査」によると、従業員数が5000人以上の企業の平均年収は男性が667万円、女性が293万円で、資本金が10億円以上の株式会社の平均年収は男性が721万円、女性が358万円でした。
 
同調査で業種別の平均年収をみても、公務員の年収を超えているのは電気・ガス・熱供給・水道業の715万円のみで、次に高いのは金融業の630万円です。平均年収だけ考えると、公務員は安泰な仕事だといえるでしょう。
 

公務員は離職率も低い

公務員が「安泰」と言われるのは年収が高いことだけではありません。一般企業の離職率は10%前後ですが、公務員の離職率はとても低く、地方公務員では1%前後です。また、地方公共団体の退職者の半数以上は定年退職です。
 
ただし、一般行政職の普通退職者の年齢をみると、25歳以上30歳未満が最も多い25%を占め、普通退職者のおよそ半数弱は35歳未満であることも分かっています。35歳以上まで勤めれば安泰だといえますが、20代から30代前半まではほかの年代よりも離職率が高く、入職すれば安泰とまでは言い切れません。
 

35歳以上まで働ければ公務員は安泰


 
平均年収や離職率をみると、令和の今でも公務員は一生働きやすい仕事といえるでしょう。しかし、地方公共団体の普通退職者のおよそ半数弱は35歳未満となっていて、合わない人は比較的早期に退職することも分かっています。子育て中の人が長く働けるような環境や制度が充実していますが、誰にとっても安泰だといえる仕事ではないようです。
 

出典

人事院 国家公務員給与の実態
日本経済新聞 国家公務員の月給・ボーナス、3年ぶり上げ 人事院勧告
アガルートアカデミー 国家・地方公務員の公安職とは?種類・仕事内容の解説と年収を比較
国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査
国税庁 民間給与実態統計調査
総務省 令和3年地方公務員給与の実態
厚生労働省 -令和2年雇用動向調査結果の概況
総務省 地方公務員の退職状況等調査
動画で学べるオンライン予備校 公務員の離職率は?民間企業との違い
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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