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【年金は本当に必要?】「平均年収500万円」のサラリーマンが年金保険料を自分で資産運用するとどうなる?

ファイナンシャルフィールド / 2022年11月13日 10時50分

【年金は本当に必要?】「平均年収500万円」のサラリーマンが年金保険料を自分で資産運用するとどうなる?

老後の生活の支えとなるのが年金です。一方で、年金制度が得な制度なのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?   本記事では、毎月支払っている年金保険料を自分で資産運用してみる場合と、年金制度を利用して年金を受給する場合の総資産額・受給額を比較します。年金の仕組みについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。  

公務員や会社員は厚生年金に加入

公務員や会社員などは原則、国民年金と厚生年金に加入します。国民年金のみしか加入しない自営業者と比べ、公務員や会社員が受給する年金額は多いです。受給額が多い分、支払う年金保険料も高くなります。
 

年金保険料は労使折半

公務員や会社員は基本的に、毎月年金保険料を支払っています。給与から天引きされているため、支払っている実感がない方も多いかもしれませんが、給与明細を一度確認してみてください。
 
年金保険料ですが、実は半分は会社が負担しています。そのため、給与から天引きされている年金保険料は全体の年金保険料の半額で、あと半分は会社が負担しています。この仕組みを「労使折半」と言います。
 

年収500万円の会社員の年金受給額は約180万

1990年生まれ、22歳~60歳まで年収500万(月収約42万)で東京都在住、中小企業会社員の年金額をシミュレーションします。65歳からの目安年金受給額は、年間180万円です。2020年の日本人平均寿命は約85歳ですので、65歳から20年間年金を受給すると、総受給額は約3560万円です。
 

年金保険料を3%の利回りで運用してみる

年収500万円の会社員が支払う毎月の年金保険料は約3万7500円です。22歳~64歳までの43年間、毎月3万7500円を利回り3%で資産運用すると、資産は約3950万円になります。平均寿命まで生きた際に受け取る年金総受給額は約3560万円ですので、約400万円の差があります。
 
一方で、会社が負担する保険料も含めた場合、毎月の保険料は約7万5000円です。43年間、毎月7万5000円を利回り3%で運用すると、資産は約7900万円になります。
 
平均寿命まで生きた際に受け取る年金総受給額との差は歴然です。ただし、資産運用に絶対はなく、3%以上の利回りで運用できることが約束されているわけではありません。必ず今回のシミュレーション結果どおりになるというわけではないため、注意が必要です。
 

年金は“長生きリスク”に備える保険

シミュレーションした通り、年金保険料を自分で運用した場合、年金制度を利用するよりもお得に資産運用ができる可能性は充分にあります。
 
ただし、年金は生きている限り毎年同額を受給できることがメリットです。仮に130歳まで長生きしても、受け取れる年金の年間受給額は変わりません。
 
年金は、長生きによって、老後に備えた資金が枯渇し、家計がひっ迫する「長生きリスク」に備えるための保険です。長生きして資産が尽きることを回避するために重要な役割を果たしています。
 

年金をシミュレーションして、老後に備えよう

公務員や会社員の年金受給額は、勤務年数や年収によって異なります。自分が年金をいくらもらえるのかシミュレーションしておきましょう。
 
年金受給額を知ることで、不足分や自分で用意すべき資金が明確になります。老後までにいくら貯めるべきかを計算し、若いうちから計画的に資産を貯めることが重要です。計画的に準備を行い、ゆとりのある老後を送りましょう。
 

出典

厚生労働省 公的年金シミュレーター
全国健康保険協会 令和4年度保険料額表(令和4年3月分から)(東京都)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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