ねんきん定期便をみて唖然! 老後資金はどう増やすのが「正解」?
ファイナンシャルフィールド / 2022年11月13日 23時20分
誕生日月に送付されてきたねんきん定期便を見て、自分が将来もらえる公的年金の額が予想よりも少なく、ショックを受けた方もいるのではないでしょうか。老齢基礎年金や老齢厚生年金の受給年齢を遅らせることで将来の年金額を増やすこともできますが、受給開始までの生活費は必要です。 本記事では、老後に備えて少しでも資金を増やしたい方に向けて、公的年金以外での方法を紹介します。
公的年金以外で老後資金を増やす方法は3つ
公的年金以外で老後資金を増やす方法は大きく分けて次の3つです。準備を始める年齢によっても差がありますが、基本的に老後資金は着実に貯めていくことが重要であるため、リスクよりも安定性を優先した方法に絞って紹介します。
・私的年金で補完する
ねんきん定期便に記載されている国民年金や厚生年金保険などの公的年金を補完するものとして私的年金があります。私的年金は主に、確定給付型と確定拠出型の2種類に分けられます。さらにそれぞれに複数の種類があり、加入できる条件も異なります。
中でも注目を集めているのは、個人型確定拠出年金の「iDeCo」です。国民年金の保険料の免除を受けている人など一部加入できない人もいますが、基本的に20歳以上65歳未満のすべての人が加入できます。任意の掛金を拠出して運用し、60歳以降に公的年金の上乗せの老齢給付金として受け取れます。
・投資信託で増やす
低金利で預金が増えにくい時代においては、個人で投資をして老後の資産を増やすことも重要になっています。ただし、ハイリスクハイリターンな投資は避けたい人も多いでしょう。少額から長期的な視点で資産形成をしたい人向けの制度が「つみたてNISA」です。つみたてNISAとは、少額からの長期・積立・分散投資をサポートするための非課税制度です。
投資対象商品はそれに適した一定の投資信託に限定されており、投資初心者を含む幅広い年齢の人に利用しやすい仕組みになっています。非課税投資枠は年間40万円までで、最長20年間まで非課税で保有できます。投資信託には元本割れのリスクもありますが、つみたてNISAで資産形成に適した商品への積立・分散投資を長期間続けることで、そのようなリスクを軽減することが期待できます。
・副業で稼ぐ
本業や趣味の知識を生かして、副業で収入を増やすのもよいでしょう。クラウドソーシングの普及に伴い、個人が在宅でできる仕事も増えています。例えば、動画編集やWebサイト制作の仕事を受注して稼ぐ人もいます。体を動かすのが好きな人には、フードデリバリーのような仕事もよいでしょう。
副業については、まずは勤め先の就業規則などで認められていることが前提です。また、本業以外での収入が年間で20万円を超えた場合には確定申告が必要なため注意しましょう。
早めに準備して老後を安心して迎えよう
公的年金の繰下げ受給以外で老後資金を増やす方法は主に、「私的年金」「投資信託(つみたてNISA)」「副業」の3つです。どれも早めにスタートした分だけ老後資金を増やせる可能性が高まります。ただし、せっかく増やした資金をバンバン使ってしまうようではお金は貯まりません。普段から節約をして、無駄な支出を抑えることも大事です。
出典
日本年金機構 大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています
厚生労働省 私的年金制度の概要(企業年金、個人年金)
iDeCo公式サイト iDeCo(イデコ)の特徴
iDeCo公式サイト iDeCo(イデコ)の仕組み
金融庁 つみたてNISAの概要
金融庁 つみたてNISA早わかりガイドブック
国税庁 No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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