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いまさら聞けない年金制度「標準報酬月額」とは ?自分で計算する方法も紹介

ファイナンシャルフィールド / 2022年11月15日 11時0分

いまさら聞けない年金制度「標準報酬月額」とは ?自分で計算する方法も紹介

年金制度をテーマにしたニュースを見ると、「標準報酬月額」という言葉を耳にすることがあります。公務員や会社員などが加入する厚生年金保険は、この標準報酬月額を元に保険料や年金額を算出しています。しかし、厚生年金保険料がどのように計算されているか、正確に分かる人は少ないのではないでしょうか。   厚生年金保険料を算出するには、標準報酬月額を理解することが必要です。本記事では、標準報酬月額の仕組みを解説します。

厚生年金保険料はどのように決まるのか

厚生年金保険料は以下の計算式で求められます。
 
毎月の厚生年金保険料=標準報酬月額×18.3%
 
実際は、この式で計算された保険料が会社と折半されます。
                   

報酬月額の算出方法

標準報酬月額を算出する前に、「報酬月額」を確認しましょう。報酬月額の計算方法は以下の図表1のとおりです。
 

出典:日本年金機構 定時決定(算定基礎届)より筆者作成
 
当然のことながら、給料は毎月若干変動します。残業を行った月には報酬月額も増加します。
 

標準報酬月額の算出方法

報酬月額が分かれば、「標準報酬月額」の算出が可能です。報酬月額は人により異なるので、図表2の報酬月額の欄にあてはめて標準報酬月額を確認します。厚生年金保険料額表の一覧表を抜粋したものは図表2のとおりです。
 

出典:日本年金機構 令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和4年度版)より筆者作成
 

厚生年金保険料を実際に計算しましょう

50歳の平均年収は557万円という調査結果があります。この調査結果を例に報酬月額を算出し、標準報酬月額を確認します。標準報酬月額が分かかれば、厚生年金保険料の算出が可能です。実際に以下のモデルケースで厚生年金保険料を計算してみましょう。
 

(モデルケース)
 
年齢50歳 男性 会社員 年収557万円(賞与支給なし)
2022年4月給与支給総額 47万円
2022年5月給与支給総額 46万円
2022年6月給与支給総額 47万円

 

出典:日本年金機構 厚生年金保険の保険料より筆者作成
 
50歳の平均年収から厚生年金保険料を算出すると、毎月の支払額は4万3005円であることが分かります。厚生年金の保険料は、勤務先が半分負担してくれていることも忘れないでおきましょう。
 

まとめ

本記事では、いまさら聞けない年金制度上の標準報酬月額を解説しました。標準報酬月額が分かれば、毎月の厚生年金保険料が導き出されます。
 
ぜひこの機会に一度、ご自身で厚生年金保険料を計算することをおすすめします。仕組みが分かれば厚生年金保険料について身近に感じることができるのではないでしょうか。
 

出典

日本年金機構 厚生年金保険の保険料

 
執筆者:羽田直樹
二級ファイナンシャルプランニング技能士

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