請求書先払いサービスはフリーランスにメリットあり? 注意点は?
ファイナンシャルフィールド / 2022年11月21日 8時0分
「事業の運転資金が足りなくて資金繰りが厳しい」「事業拡大のチャンスのための資金を用意したい」。このように、取引先からすぐに売掛金を受け取りたいという、フリーランスの方もいるのではないでしょうか? そのようなときにおすすめなのが、「請求書先払いサービス」の利用です。取引先に直接交渉をせずに売掛金の支払いを早められるサービスです。一般的に金融機関からの融資を受けづらいとされるフリーランスでも問題なく利用可能です。 本記事では、請求書先払いサービスについて詳しく解説します。利用するメリットや注意点もまとめましたので、フリーランスの資金繰り改善に役立てたい方は、ぜひ参考にしてください。
請求書先払いサービスとは
「請求書先払いサービス」とは、支払い前の請求書を買い取るサービスで「ファクタリング」ともよばれています。請求書先払いサービスを提供するファクタリング会社に売掛債権(売掛金)を買い取ってもらい、早期資金調達できるのが最大の特徴であり強みで、「売掛金の前払いが可能なサービス」といえば分かりやすいでしょう。
請求書先払いサービスの利用の流れは以下のとおりです。
1.ファクタリング会社に請求書の買取を依頼
2. ファクタリング会社が利用者へ買取額(請求書額-手数料)を支払う
3. 実際の支払期日に取引先から支払われた売掛金をファクタリング会社へ返還
ファクタリング会社を通して売掛金の前払いを受けた状態なので、実際の売掛金の支払期日に、売掛金をファクタリング会社へ返還する仕組みです。返還が完了したら請求書先払いサービスの取引も完了します。長期的な返済や高額な利息は一切発生しません。
フリーランスが請求書先払いサービスを利用するメリット
フリーランスが請求書先払いサービスを利用するメリットは以下の3つです。
支払い前の請求書を現金化できる
貸し倒れリスクを防止できる
担保・保証人不要で償還請求権がない
ファクタリング会社の多くはオンライン申し込みに対応しており、Webで手続きを完結させることも可能です。最短即日の現金化にも対応しているので、資金調達の悩みを今すぐに解決できるでしょう。
支払い前の請求書を現金化できる
請求書先払いサービスなら、支払い前の請求書を現金化できます。ファクタリング会社のなかには、最短で申し込んだ当日中に請求書を現金化するなど迅速に対応してくれるところもあります。請求書先払いサービスは、素早いビジネス展開に役立ちます。
申し込み手続きも審査もすべてオンライン完結なので、ファクタリング会社に来社するといった面倒な手間もかかりません。
貸し倒れリスクを防止できる
請求書先払いサービスで受け取れるのは、ファクタリング会社が買い取った請求書買取分の金額です。万が一、取引先が倒産したり、報酬の未払いといったトラブルが発生したりしても、売掛金が入金されず貸し倒れになるといったリスクを避けられます。
なぜなら請求書買取は、確定した売り上げを早期現金化する資金調達方法だからです。融資とは異なり、利用者は後に代金を返還する仕組みなので負債を一切抱えません。
担保・保証人不要で償還請求権なし
請求書先払いサービスは、請求書を買い取るだけのサービスなので担保・保証人は不要です。また、取引先が倒産して報酬が支払われない事態になっても、請求書先払いサービスは原則として償還請求権がないノンリコース(non recourse)の契約です。
買い取ってもらった請求書で売掛金を回収できなくても、取引先が倒産したなど場合の損失はファクタリング会社が背負うので、資金の返還を求められることはありません。
フリーランスが請求書先払いサービスを利用する際の注意点
請求書先払いサービスは、最短即日の資金調達が可能だったり、貸し倒れのリスクを防止できたりするなど、利便性の高い点がメリットで
す。しかし、フリーランスが請求書先払いサービスを利用する際の注意点も以下のとおりいくつか存在するので、事前に内容を確認しておきましょう。
手数料が発生する
フリーランスの請求書の買取に応じていない場合がある
以下で、それぞれの注意点について解説します。
手数料が発生する
ファクタリング会社から受け取れるのは、買い取った請求書の全額ではありません。受け取れるのは請求書の金額から手数料を差し引いた金額なので注意してください。例えば手数料10%で請求書の額面が10万円の場合、1万円が差し引かれた9万円を受け取ることになります。
ファクタリング会社によって手数料設定は異なりますが、一般的に請求書の金額が高いほど手数料も安くなる仕組みです。
フリーランスの請求書の買取に応じていない場合がある
ファクタリング会社のなかには、請求書の買取対象を法人限定とし、フリーランスに対応していない会社もあります。請求書先払いサービスは、もともと法人を対象に開始された背景があるからです。
しかし、近年はフリーランスの請求書を買い取るファクタリング会社も増えています。請求書先払いサービスの利用を検討したタイミングで、フリーランスに対応しているファクタリング会社かどうかを確認してください。
請求書先払いサービスの仕組みを理解して正しく利用しよう
新型コロナウイルスの感染拡大などを理由に経済状況が悪化するなか、事業の運転資金の確保が難しいフリーランスが増えています。資金繰りが難しいといったトラブルに直面したときに事業を諦めるのではなく、請求書先払いサービスを利用してみるのも対処法として効果的です。
消費者金融や金融機関からの融資とは異なり、借り入れをせず最短即日に資金調達ができる点がメリットです。貸し倒れリスクも防止できるので、損失が発生する不安もありません。
請求書先払いサービスの利用を検討しているフリーランスの方は、まず気になるファクタリング会社を見つけて相談することから始めてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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