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円安で注目を集めた「外貨預金」とはどんなもの? 仕組みとリスクを確認しておこう

ファイナンシャルフィールド / 2022年11月23日 10時20分

円安で注目を集めた「外貨預金」とはどんなもの? 仕組みとリスクを確認しておこう

ニュースなどで、最近よく「円安」という言葉を聞くようになった人も多いでしょう。今年は急激に円安が進んだこともあり、資産運用として「外貨預金」が注目を集めました。   この記事では「外貨預金ってどんなもの?」「円安だとお得なの?」「リスクはないの?」など、気になる疑問について基礎から簡単に解説します。   (本稿は2022年11月時点の情報です)

外貨預金とは?

外貨預金はその名のとおり、日本円以外の通貨でお金を預けることです。
 
銀行などで手続きをすれば、日本円をアメリカドルやユーロなど、自分が指定した通貨に換えて預金できます。
 

なぜ外貨預金で利益が出るの? 仕組みとメリット

海外の通貨で預金することがなぜ資産運用につながるのか、その理由は次の2点です。

1. 現在は海外のほうが金利が高い傾向がある
2. 為替の影響を受ける

日本で「普通預金」をした場合、金融機関にもよりますが金利は年0.001%~年0.01%程度であることが多いです。年0.001%なら、100万円を1年間預けて増えるお金(利息)は10円です。しかも、そこから税金も引かれます。
 
預ける期間をあらかじめ指定する「定期預金」だと少し金利が高くなりますが、それでも年0.002%~年0.02%くらいでしょう。場合によっては、1回ATMで引き出して取扱手数料がかかっただけで、金利分がすべて吹き飛んでしまうかもしれません。
 
日本は金利が低くお金が増えにくいのですが、外貨預金で選べる国のほとんどは日本よりも金利が高い傾向にあります。
(金利は選ぶ通貨・預ける期間・金融機関などによって異なります。)
 
外貨預金で利益が出る理由のもう1つは為替です。もし預けたときに1万ドルで、受け取るときも1万ドルのままだったとしても、預けている間に円安が進めば進むほど得をします。
 
基本的に「円安(円の価値が下がっている)=外貨の価値は上がっている」ということなので、同じ1万円ドルでも外貨から円に換えたときに受け取れる金額が多くなるのです。
 
ただ、預けている間に円安が進めばプラスになりますが、逆に円高が進むとマイナスになる点には要注意です。
 

知っておきたいリスクとデメリット

外貨預金は、「預けておけば確実にお金が増える」わけではありません。
 
預けたときより円安になっていれば得ですが、逆に円高になっていれば損をします。金利が高くて利息がたくさんついたとしても、為替の動向によっては円に換算した場合の金額が、預けたときより少なくなってしまうかもしれません。
 
また、円から外貨、外貨から円に換える際は通常「為替手数料」がかかります。いくらかかるかは金融機関や通貨ごとに違うため、あらかじめ確認して計算に入れておきましょう。
 

まとめ

外貨預金は、一般的な日本円の普通預金よりもずっと高い金利がつくことが多いです。昨今の円安でさらに注目を集めました。しかし「預金」という名前ですが、日本円で行う普通預金と違い、為替の状況によっては資産価値が減ってしまうこともあります。
 
「注目されている資産運用だから」「いつもお世話になっている銀行で勧められたから」といって、よくわからないまま「なんとなくよさそう」で始めるのではなく、きちんと特徴やリスクを把握したうえで検討するようにしましょう。
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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