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日本人の金融資産額の平均はどれくらい? 借入金の状況についてもチェック

ファイナンシャルフィールド / 2022年11月25日 8時40分

日本人の金融資産額の平均はどれくらい? 借入金の状況についてもチェック

子育てや教育資金、マイホームの購入費用に老後資金など、ライフステージに合わせた出費に備える意味でも、貯蓄を含めた金融資産を蓄えておくことは重要です。   自分自身ではしっかりと金融資産を形成できているつもりでも、他人の保有する資産について聞くのは心理的なハードルが高いため、周りと比べて自分の保有する金融資産額が多いのか少ないのかを調べた経験がある方は多くないでしょう。   本記事では、総務省統計局の公表する資料をもとに、日本人の金融資産額の平均や借入金の状況などをチェックしていきます。

金融資産額の平均は1880万円! 貯蓄金額の割合と資産種別はどれくらい?

 
総務省統計局の公表する、二人以上世帯の2021年平均の貯蓄現在高(平均値)は1880万円、中央値は1104万円です。貯蓄現在高の集計には定期性預貯金や生命保険、有価証券も含まれます。
 
平均額と比べて自分が保有する金融資産額が少なく、焦ってしまった方もいるかもしれません。しかし、平均額を下回ったからといっても金融資産が少ないとは結論付けられません。
 
ここからは、同じ総務省統計局の資料をもとに、日本人の金融資産についてより詳しく解説します。
 

約3分の2の世帯が平均値を下回る

 
まず、貯蓄現在高階級別の世帯分布を図表1にまとめます。
 
【図表1】

100万円未満 10.5%
100万~200万円未満 5.3%
200万~300万円未満 4.9%
300万~400万円未満 5.0%
400万~500万円未満 4.2%
500万~600万円未満 4.6%
600万~700万円未満 4.0%
700万~800万円未満 3.5%
800万~900万円未満 3.7%
900万~1000万円未満 3.1%
1000万~1200万円未満 5.3%
1200万~1400万円未満 4.9%
1400万~1600万円未満 4.0%
1600万~1800万円未満 3.6%
1800万~2000万円未満 2.7%
2000万~2500万円未満 6.4%
2500万~3000万円未満 4.8%
3000万~4000万円未満 6.7%
4000万円以上 12.8%

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯) Ⅰ 貯蓄の状況」より引用
 
図表1から、1800万円未満の割合は66.6%となっており、約3分の2の世帯が平均を下回っていることが分かります。したがって、金融資産額が平均を下回る世帯が多数派となっているため、平均を下回っていても金融資産がほかの世帯と比べて低いというわけではありません。
 

資産の種別では預貯金が6割以上

 
それでは、日本人はどのような種類の金融資産を保有しているのでしょうか。総務省統計局の同資料による、種類別の金融資産額と割合を図表2にまとめます。
 
【図表2】

種別 金額 割合
通貨性預貯金 584万円 31.1%
定期性預貯金 615万円 32.7%
生命保険など 357万円 19.0%
有価証券 295万円 15.7%
金融機関外 29万円 1.5%

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯) Ⅰ 貯蓄の状況」より引用
 
図表2から、通貨性預貯金と定期性預貯金を合わせた預貯金の割合が63.8%と分かります。また、有価証券への投資に充てる割合は平均15.7%です。
 

借入金の平均値は567万円! ライフステージに合わせて貯蓄をしておこう

 
今度は、総務省統計局の公表する資料から、日本人の借入金もチェックしていきましょう。
 
二人以上世帯の負債現在高の平均値は567万円です。しかし、全体の平均値は負債現在高が0円の世帯を含めた値のため、負債保有世帯に限定した場合の平均値は1505万円、中央値は1233万円という結果が出ています。
 
以下で、借入金の種別や貯蓄と借入金の割合などについて詳しく解説します。
 

負債の種別

 
総務省統計局の資料による、負債種類別の現在高を図表3にまとめます。
 
【図表3】

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯) Ⅱ 負債の状況」より引用
 
図表3から、住宅土地のための負債の合計が513万円で、借入金全体の90%以上を占めていることが分かります。
 

金融資産額と借入金の割合をチェック

 
また同様に、世帯主の年齢別金融資産と借入額の現在高を図表4にまとめます。
 
【図表4】

年代 貯蓄現在高 負債現在高
40歳未満 726万円 1366万円
40~49歳 1134万円 1172万円
50~59歳 1846万円 692万円
60~69歳 2537万円 214万円
70歳以上 2318万円 86万円
平均 1880万円 567万円

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯) Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」より引用
 
図表4から、世帯主の年齢が50歳未満の世帯は金融資産よりも借入金が上回っていることが分かります。
      

金融資産の平均は1880万円。借入金の平均は567万円という結果に

 
日本人の金融資産の平均額は1880万円、中央値は1104万円です。ただし、貯蓄現在高を階層別に分けると、1800万円を下回る方が全体の3分の2を超えており、平均値を下回っている方が多数派ということが分かりました。これにより、平均額を下回っていても決して金融資産が少ないとはいえません。
 
また、借入金をチェックすると平均は567万円となっており、そのうち住宅土地のための負債が90%を超えています。
 
年齢ごとのライフイベントになどよって、必要な借入金は変わりますが、可能なかぎり借入金を増やさないように金融資産を増やしておくことが必要でしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯) Ⅰ 貯蓄の状況
総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯) Ⅱ 負債の状況
総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯) Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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