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(4)ナスダックにおける利確ポイントの想定方法

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月1日 7時0分

(4)ナスダックにおける利確ポイントの想定方法

前回は、NYダウにおける利確ポイントについて説明しました。今回は、ナスダックでの利確を一緒に考えていきたいと思います。   ※この記事は2022年11月17日時点の情報を基に執筆しています。記事の内容は、あくまでも資産運用の方法を提示するものであり、実際の投資において相場がこうなると断定するものではないことをご理解ください。

利確ポイントの推定

これまでS&P500や日経平均株価指数、NYダウで説明してきたように、ナスダックも同じく、MACDとRSIから見ていきます。
 
図表1の上段がナスダックの日足チャート、中段がMACD、下段がRSIです。MACDは上昇トレンドが継続中、RSIは少し割高感が見えているため、ナスダックはまだ上がる余地はあるだろうというシナリオを立ててみます。
 
【図表1】 ナスダック(日足)
 


 
出典:TradingView Inc. 「TradingView」
※解説を目的に使用しています。
 
このナスダックのチャートの場合、まず「12148.75」と「12280.75」にレジスタンスライン(上値抵抗線)を引くことができます。2022年11月15日に上ヒゲ(ローソク足の上に伸びたヒゲ)の長い陽線が現れていますが、高値で「12148.75」にタッチしていることが分かります。
 
この水準は、フィボナッチ・リトレースメント「0.5」の水準である「12118.25」と近いため、極めて強いレジスタンスライン(上値抵抗線)として意識される水準です。このようなことから、直近では戻り売りが入り、調整が入っています。
 
この水準を突破すると、次はフィボナッチ・リトレースメント「0.618」の水準である「12500」が強く意識されますが、特にRSIを見ると割高感がそれほど強くないため、この水準までは上昇することを想定した方が良さそうだと判断できます。
 
仮に、ナスダックがここまで上がっていくと、チャートの赤色のトレンドラインが上値抵抗となるため、このレベルはかなり警戒しておいた方がいいだろうと考えることができます。
 
その次の抵抗レベルは、200日の単純移動平均線(SMA)の値ですが、現時点では「12689.56」となっています。前回の転換点(8月高値)が200SMAに到達する前に現れているため、今回も似たようになるだろうと推測した場合、「12689.56」に達せずにナスダックは転換するかもしれないと考えることができます。
 

まとめ

ここまでの説明をまとめると、目先、「12100」レベルを突破するかどうかが利確のポイントになっているようです。
 
このような場合は深追いせず、現時点で利確するのも1つの判断となるでしょうし、もう少し上がるだろうと予測して、「12500」レベルの手前で降りるというのも現実的な対応としては有効といえるでしょう。
 
実際のところ、どの水準で頭打ちするかは分かりませんが、利確のポイントは、チャート上にレジスタンスライン(上値抵抗線)を引き、いくつかの候補値を見えるようにした上で、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)なども参考にしながら判断することがとても重要です。
 
相場の転換点がそう遠くないと考えられるため、次回はシナリオの作成を通じ、相場の大局観をあらためて確認していきたいと思います。
 

出典

TradingView Inc. TradingView
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)

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