海外でお金を下ろすのは国際キャッシュカードとクレジットカードどっちがお得？

どっちがお得なのか比べてみました。 海外は日本と違って治安の悪いところも多いので、あまり多くの現金は持ち歩かず、カードをうまく利用したほうが安心できます。   もちろんすべてのお店でカードが使えるわけではないの […]

どっちがお得なのか比べてみました。

海外は日本と違って治安の悪いところも多いので、あまり多くの現金は持ち歩かず、カードをうまく利用したほうが安心できます。
 
もちろんすべてのお店でカードが使えるわけではないので、ある程度の現金も必要になってきますが、カードがあれば現地のATMで現地通貨を下ろすことも可能です。
 
それには、国際キャッシュカードでの引き出しとクレジットカードでのキャッシングの2つの方法があります。よりお得なのは、いったいどちらの方法でしょうか？　それぞれ見ていきましょう。
 

＜国際キャッシュカードでの引き出し＞

国際キャッシュカードは、海外のATMから日本の銀行口座にある預金を現地通貨で引き出すことができます。いくつかの大手・ネット銀行から発行されており、円換算のレートと引出手数料はそれぞれ異なります。2016年10月時点では以下のとおりです。
 
この中で、どれがいちばんお得かは、いくら引き出すかにもよりますが、1万円を引き出す場合、楽天銀行が手数料302円でもっともお得です。
 
しかし、他の銀行もそれほど大きく変わるわけではありません。どの銀行も1万円の引き出しごとに約300円の手数料がかかると見ていいでしょう。
 

 

＜クレジットカードでキャッシング＞

海外にもクレジットカードでキャッシングできるATMはたくさんあります。金利はクレジット会社によって異なりますが、多くのところが年18％。これを借入期間で日割りした利率が適用されます。
 
最初の期日で返済すれば借入期間は最長でも55日。1万円キャッシングし、55日で返済した場合、金利は217円になります。
 
前倒しして返済すれば金利をもっと安くすることができます。その場合、クレジット会社に連絡して指定された口座に振り込みます。海外からでもネットバンキングを利用すれば振り込み可能です。
 
というわけで、結論が出ました。クレジットカードでのキャッシングのほうがちょっとお得ということです。
 

国際キャッシュカードは計画的な利用ができます。

しかし、国際キャッシュカードにもメリットはあります。口座残高が利用限度額になるので計画的な利用ができるという点です。クレジットカードでのキャッシングは借金になるので、借金はしたくないという人にはこちらのほうが向いています。
 
また、クレジットカードは審査に落ちてしまうこともありますが、国際キャッシュカードなら審査が通らないということはほとんどありません。
 
もしクレジットカードと国際キャッシュカードどちらもあるなら両方持っていき、状況に応じてうまく使い分けましょう。それぞれ別のところにしまえばリスクを分散させることもできます。
 
Text：小林 貞司（こばやし ていじ）
フリーランス・ライター
 
監修：柴沼 直美（しばぬま なおみ）
１級ファイナンシャル・プランニング技能士、ＣＦＰ(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA（ファイナンス）、
キャリアコンサルタント、キャリプリ＆マネー代表
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