長引くコロナ禍で資産形成の関心が向上! 話題の「太陽光発電投資」とは?
ファイナンシャルフィールド / 2022年12月4日 10時20分
![長引くコロナ禍で資産形成の関心が向上! 話題の「太陽光発電投資」とは?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/financialfield/financialfield_173039_0-small.jpg)
太陽光発電投資は個人でも参入しやすく、国の制度を利用できる安定感のある投資です。しかし、あくまでも「投資」のため、リスクが怖くて始められない方もおられるのではないでしょうか? この記事では、太陽光発電投資の概要、メリット・デメリットについて解説していきます。
資産形成として投資することが必要な時代
株式会社和上ホールディングスが、FP(ファイナンシャルプランナー)を対象に、2022年版の「コロナ禍のお金の悩みへの対策方法」に関する調査を実施しました。調査結果について解説していきます。
ミドルリスク・ミドルリターンな投資にすべきと考えるFPが増加
「長期化するコロナ禍を受け、資産形成として投資することは“必要”か? “不要”か?」との質問に対しては、必要(92.4%)、不要(7.6%)という結果となりました。
また、「必要」と回答したFPに、「コロナ禍で投資を始めるなら、どのような投資にすべきですか?」と質問したところ、以下のような結果となりました。
・ハイリスク・ハイリターンな投資…14.8%
・ミドルリスク・ミドルリターンな投資…55.6%
・ローリスク・ローリターンな投資…27.6%
長期化するコロナ禍を受け、リスクを減らしながらも、ある程度の見返りが期待できる「ミドルリスク・ミドルリターンな投資にすべき」と考えるFPが多いようです。
「NISA(つみたてNISA)」「iDeCo」などはリスクが少なく根強い人気
同調査で「長期化するコロナ禍でリスクが少ないのはどのような投資だと思うか?」と質問したところ、以下のような結果となりました。
・少額投資非課税制度(NISA、つみたてNISA)…54.0%
・個人型確定拠出年金(iDeCo)…51.0%
・投資信託…32.1%
・国債…28.4%
・株式投資…15.5%
・金(きん)…12.4%
・太陽光発電投資(自家消費型、投資型)…8.6%
NISA(つみたてNISA)、iDeCoなどは、長期化するコロナ禍においてもリスクが少ない投資とみられているようです。
NISAとは、投資に関する税の優遇制度です。通常、投資で得た収益に対して20.315%の税金がかかりますが、NISAを利用すると、一定額までの投資利益を一定期間、非課税で受け取ることができます。
iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、国の年金とは別に、自分で老後資金を作るための、いわば「私的年金制度」のことで、公的年金に上乗せして給付を受けられるのが特徴です。
NISA(つみたてNISA)、iDeCoともに、税金面で優遇され、運用もしやすい上にリスクが少ない点で、人気の高い投資方法です。
リスクがあっても、ある程度の見返りが期待できる投資を選ぶべき?
同調査で、FPに「2050年カーボンニュートラルに向けて、太陽光発電の需要は高まると思うか?」と質問したところ、7割以上が「とても高まると思う」「ある程度高まると思う」と回答しました。今後、太陽光発電の需要は高まっていくと見ているFPが多いようです。
続けて「太陽光発電に投資することはローリスクだと思うか?」と質問したところ、約7割のFPが「とてもローリスクだと思う」「ややローリスクだと思う」と回答し、約3割が「ローリスクではないと思う(ハイリスクだと思う)」と回答しました。
さらに、「太陽光発電投資のリターンはどのくらいだと思うか?」の質問に対する回答は
・ハイリターンだと思う…18.0%
・ミドルリターンだと思う…43.2%
・ローリターンだと思う…38.8%
という結果となり、ミドルリターンとみているFPが4割以上と最も多いようです。
では、ミドルリターンの太陽光発電投資とは、どのようなものなのでしょうか?
太陽光発電投資の概要、メリット・デメリットについて
太陽光発電投資の概要、メリット・デメリットについてそれぞれ紹介します。
太陽光発電投資の概要
太陽光発電投資とは、ソーラーパネルに集めた太陽光のエネルギーで発電した電気を、電力会社に売却することで収益を得られる投資方法です。太陽光発電投資には売電価格が約束される「FIT制度(固定価格買取制度)」があります。
FIT制度とは、太陽光や「風力」「水力」「地熱」「バイオマス」などの再生可能エネルギーで作られた電力を、電力会社が一定期間、固定価格で買い取るように国が約束した制度です。
太陽光発電の買い取り期間は20年間と定められており、この買い取り期間中は売電価格が固定されているため、予定した利益が得られるという特徴があります。
太陽光発電投資のメリット
・平均10%前後の高利回り
・固定価格買取制度(FIT)があるためローリスクで投資できる
・20年間の投資が終わったら売却して処分できる
・難しい知識がいらないので始めやすい
・経済状況の悪化や流行に左右されにくい
・節税にもつながる
・寿命が長い
・不動産に比べて管理・メンテナンスが楽
・土地を所有しなくても始められる
・初期費用の融資が受けられる
太陽光発電投資のデメリット
・売電価格の低下
・天候により収益に影響が出る
・投資を始めてから20年後の予定が不明
・出力抑制がある
太陽光発電投資は将来性がある
太陽光発電投資はメリットだけではなく、デメリットやさまざまな課題があります。しかし長期的な視点でみると、環境に優しくエネルギー問題にも貢献できるため、将来性のある投資といってもいいでしょう。
ただし、あくまでも「投資」のため、事前調査や費用計算をした上で始めるようにしましょう。
出典
経済産業省 2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略
経済産業省 FIT・FIP制度
株式会社和上ホールディングス 【2022年版】コロナ禍のお金の悩みへの対策方法(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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