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年収は平均の「443万」でも年間休日は「96日」…これって妥当? 時給換算するといくらになる?

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月4日 11時30分

年収は平均の「443万」でも年間休日は「96日」…これって妥当? 時給換算するといくらになる?

年間休日とは1年間に休める日の合計で、企業によって日数は異なります。求人広告などでは、「年間休日120日」という基準を目にすることが多いかもしれません。では、平均的な年収があったとしても、年間休日が96日の場合、妥当な働き方ができているのでしょうか。   この記事では、年間休日が96日、110日、120日だった場合の働き方について比較していきます。

年間休日96日はどれくらい休めるのか?

大企業のひとつの基準となっている年間休日120日は、「1ヶ月間あたり10日間の休みがある」という状態です。これは完全週休2日制に加えて、祝日もカレンダー通りに休める計算となります。1年365日のうち、およそ3分の1が休みとなるため、ある程度ゆとりのある働き方ができているといえます。
 
一方、年間休日96日を12ヶ月で割ると、「1ヶ月間あたり8日間の休みがある」という状態です。おおよそ1週間に2回休める計算ですが、年末年始や夏休みに長期休暇が設けられている職場では、1週間に1回しか休めない日が続く可能性もあります。
 
小売・卸売業、飲食サービス業、運輸業などは、年間休日が100日前後となっているケースもめずらしくありません。ただし、他の業界と比較すると、休日日数は決して多くないことがわかります。
 

平均年収の場合、年間休日96日の時給はどれくらい?

国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、日本の1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は約443万円です。平均年収443万円を年間休日96日、出勤日269日として時給換算してみましょう。1日あたりの勤務時間が8時間だとすると、1年間の総勤務時間は2152時間です。443万円を2152時間で割ると、約2058円です。
 
つまり、「年収443万円、年間休日96日、勤務時間8時間」を時給換算すると、約2058円となります。
 
同じ計算式を使うと、年間休日110日(出勤日255日)の総勤務時間は2040時間で時給は2171円程度、年間休日120日(出勤日245日)の総勤務時間は1960時間で時給は2260円程度となります。時給換算すると年間休日96日が約2058円、110日が約2171円、120日が約2260円という結果です。年間休日96日と120日では、時給換算で200円程度の差があることがわかります。
 
ただし、これらの結果はあくまで目安です。1週間の勤務時間は40時間以内だと定められているため、1日あたりの勤務時間によって時給換算した数値は変わります。また、サービス残業が多い職場では、アルバイト並みの時給になることもあります。
 

年間休日は96日で年収443万円は妥当か?

年収443万円、年間休日96日、勤務時間8時間を時給換算すると、約2058円となります。1時間で2000円以上もらえるため、収入だけ見ると決して悪くはありません。ただし、年収443万円の手取りを約350万円とすると、時給は1626円になります。
 
また、休日数96日は社会全体からすると少ない日数です。休日が少ないとプライベートが充実しない、疲れがとれないといったデメリットが生じるため、年収443万円あっても、妥当だと感じづらいかもしれません。
 

平均年収があっても年間休日96日だと満足度は高くない

年間休日96日では、週に1、2日しか休みが取れません。年間休日を120日前後にしている会社が多いことからも、年間休日96日は決して恵まれた環境ではありません。1日8時間勤務だと想定して時給を算出すると2000円以上になりますが、職場によっては実働が長くなるケースもありえます。平均年収の443万円があっても、満足度は高くなく、妥当性を感じづらい人も多いでしょう。
 

出典

国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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