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定年前から考えよう相続対策。円満な相続のために大切なことって?

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月5日 11時10分

定年前から考えよう相続対策。円満な相続のために大切なことって?

自身の相続が「争族」とならないよう、相続対策について何か検討していますか。相続と聞くと相続税が浮かび、自身には関係ないと思われるかもしれません。実際に相続税は関係ない家庭であっても、相続財産と相続人があれば相続は発生するということを知っておいてください。   今回は、円満な相続にするための相続対策について解説します。

相続対策の2つの意味

一般的に相続対策とは、「相続税を節税するための対策」と「相続トラブルを防止するための対策」の2つの意味があります。ここでは、相続トラブルが発生する可能性を最小限にし、家族が円満に相続を終えるための対策に焦点を当てて解説していきます。
 

よくある相続トラブル5選

(1)兄弟姉妹間での遺産分割がまとまらない
(2)不動産の相続人が決まらない
(3)遺言書の内容が偏っている
(4)隠し子が現れた
(5)寄与分の主張がある

など

 
(1)親の相続において相続人が兄弟姉妹だけである場合には、遺産分割の話し合いがまとまらないことがあります。お互い気心知れた仲であるがゆえに、遠慮なしに物を言ってしまい、取り返しのつかない事態になるのです。
 
(2)相続財産に不動産がある場合には平等に遺産分割することが難しいため、誰が相続するのかといつまでも結論が出ず、結局共有名義にしてしまうケースが往々にしてあります。
 
(3)遺言書は相続対策に非常に有効な方法ではありますが、一方的な内容で残してしまうと遺留分を主張する相続人が出てくるなど、かえって相続トラブルの原因となってしまうことがあります。
 
(4)相続人の人数は遺産分割に大きく影響します。相続人が多い程、1人当たりの相続分が少なくなるからです。にもかかわらず、相続が発生してから突然隠し子が現れたとなると、相続トラブルへの発展の可能性は格段に上がるでしょう。
 
(5)寄与分とは、死亡した人に特別に貢献した人については多めに相続分が与えられる制度です。親の介護をしてきたなどが代表例ですが、他の相続人からすると不公平に感じることがあるかもしれません。
 

よくある相続トラブルへの対策

それでは、上で解説したよくある相続トラブルの発生を最小限にするための相続対策について解説します。
 

財産目録の作成

相続財産に何があるのか、生前にすべて書き出しておきましょう。そして、将来の相続人に公開し、誰が相続するのかを話し合っておくことをおすすめします。
 
また、財産をすべて把握する作業は所有者自身でも大変な作業であり、自身の死後に家族が対応することを考えるとその労力は計り知れません。忙しさは心の余裕も失わせてしまいます。できる限りの作業は生前に行い、死後の家族の負担を軽減しましょう。
 

相続人の確認

実際に相続が発生した際に、相続人になる人を明らかにしておきます。もしも隠し子がいる場合には、正直に話しましょう。
 

遺言書は相続人全員に納得してもらう

遺言書がある場合には、原則としてその内容通りに遺産分割を進めなければなりません。だからといって一方的な内容にするのではなく、事前に相続人全員の了解を得た内容を残しましょう。
 

相続トラブル回避のポイントは生前のコミュニケーション

相続トラブルを防止するためには、とにかく生前において相続財産を明らかにし、遺産分割について相続人全員とコミュニケーションを取っておくことが重要です。死亡する本人の意思を自身の口で伝えることで、多少であれば不平等な遺産分割でも納得してもらえることもあるでしょう。
 

まとめ

相続トラブルは、相続時まで内容を知らなかったことが大きな原因になってしまうことが多いです。生前にしっかりと話し合い、遺言書を作成しておくなどしましょう。相続対策に早過ぎたということはありません。定年をめどに一度話し合いを行ってはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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