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給付型奨学金と貸与型奨学金の違いとは? それぞれの注意点をチェック

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月8日 7時10分

給付型奨学金と貸与型奨学金の違いとは? それぞれの注意点をチェック

高校や大学に進学する際、奨学金を利用する人も多いでしょう。   奨学金には、大きく分けて「給付型奨学金」と「貸与型奨学金」があります。進学には心強い味方の奨学金ですが、給付型奨学金と貸与型奨学金の違いについて理解しておかなければ、思わぬトラブルなどに発展するかもしれません。   今回は給付型奨学金と貸与型奨学金それぞれの特徴について解説します。

給付型奨学金について

給付型奨学金は奨学金を返済する必要はありません。また、日本学生支援機構の場合、入学金や授業料も免除または減額されます。
 
学力と、収入や保有する資産の両方に基準が設けられていることが多いのが特徴です。日本学生支援機構の場合、収入の基準としては、住民税非課税世帯およびそれに準ずる世帯をはじめ、本人や生計維持者の収入、世帯構成などによって3つに区分されています。
 
また、日本学生支援機構の学力基準は、

1.高等学校等における全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上であること
 
2.将来、社会で自立し、及び活躍する目標をもって、進学しようとする大学等における学修意欲を有すること

となっており、学力だけではなく、学ぶ意欲のある人が支援を受けられるようになっています。
 
日本学生支援機構のほか、地方自治体や民間団体が実施している給付型奨学金もあります。学力や収入の基準は団体によって異なるため、利用を希望する場合は、対象の大学・学部や募集時期、受給要件をしっかりと確認しましょう。
 
また、高校や大学によっては、学業や部活動で優秀な成績を残している人物を対象にして、入学金や授業料などを全額免除や減免する特待生制度もあります。継続して優秀な成績を残すことを求められますが、給付型奨学金の選択肢の1つとして検討の余地があるでしょう。
 

貸与型奨学金について

貸与型奨学金は、将来的に奨学金を返済しなければなりません。そのため、自分にどれくらいのお金が必要か慎重に判断する必要があります。採用されるための審査基準は、給付型ほど厳しくないため、採用される人数も多い傾向にあります。
 
日本学生支援機構の場合、無利子で貸与を受けられる第一種奨学金と、有利子の第二種奨学金があります。学力や収入の基準によって、借りられる奨学金の金額が変わります。
 
ただし、第一種奨学金でも第二種奨学金でも返済義務は同じようにあるため、奨学金を多く借りれば、それだけ返済額も大きくなります。
 
返済方法は毎月一定額を返済する月賦返還と、毎月一定額の返済+半年に1回まとまった金額を返済する月賦・半年賦併用返還の2種類です。返済期間は最長で20年とされていますが、資金面で余裕ができれば繰り上げ返済なども可能です。
 
もしも奨学金の返済が厳しいと感じたら、日本学生支援機構に相談しましょう。条件を満たしていれば、返済額が減額される「減額返還」や、一時的に返済が猶予される「返還期間猶予」を利用できます。
 

まとめ

給付型奨学金は奨学金を返済する必要はありませんが、貸与型奨学金では返済義務があるのが大きな違いです。
 
給付型奨学金は、学力や収入の基準が厳しく設定されているため、申し込んでも必ず利用できるわけではない点は念頭に置いておきましょう。
 
また、貸与型奨学金は、学力や収入の基準は給付型ほど厳しくはありませんが、将来的に奨学金を返済しなければなりません。どれくらいの奨学金を借りるのか、慎重に検討して決めましょう。
 

出典

独立行政法人日本学生支援機構 奨学金
独立行政法人日本学生支援機構 学びたい気持ちを応援します
独立行政法人日本学生支援機構 貸与奨学金(返済必要)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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