憧れの「クラシックカー」を入手! 長く乗るために気を付けるべきことを確認しよう
ファイナンシャルフィールド / 2022年12月9日 3時0分
クラシックカーは、現代の車にはない独特のフォルムやエンジン音などが魅力の一つです。現存していること自体珍しい車種が多く、個性的な車に乗りたい人に向いています。 しかし、修理や車検に費用がかかりやすい点はデメリットです。そこで、今回はクラシックカーをできるだけ長く乗るために気を付けておきたいことや、費用がかかる理由などを解説します。
そもそもクラシックカーの定義とは?
クラシックカーは、製造してから数十年経過した古い車のことをさします。国によっていろいろな定義がありますが、JCCAクラシックカーレースを主催している日本クラシック協会では、参加可能な車両の条件を以下のように設定しています。
「1975 年までに生産された車両やおよびその同型車に限り1979 年までに生産された車両」
つまり、この定義でいえば日本では上記で規定されている年より前の車であればクラシックカーと呼べることになるでしょう。
クラシックカーの状態を維持するために注意したいこと
クラシックカーは、できるだけ専用のガレージでの保管が求められます。なぜなら、一見するとボディがきれいに見えても、ささいなことで内部の腐食が進んでしまうことがあるからです。
クラシックカーの場合、「塗装の一部が浮き上がる」という異変で初めて腐食に気付くこともあります。屋根付きのガレージが難しい場合は、保護するために専用のカバーをかけるようにしましょう。
また、クラシックカーを維持するためには適度に走らせることも重要です。車は、駐車したままにしておくとエンジンの劣化を早めることになります。クラシックカーの場合、高速走行はできるだけ避け、一般道でのんびりと走りを楽しむ程度にとどめておくことが大切です。
ただし、どれくらい走れるかは車種によっても異なります。クラシックカーを入手したら、まず旧車専門の修理工場などを探して全体のチェックをしてもらうと、傷み具合や細かい注意点を聞くことができるでしょう。
クラシックカーは維持費がかかる? その理由は?
クラシックカーを維持するうえで一番問題になるのは、故障や破損があったときに同じ部品が入手しにくいことです。少なくとも、メーカーに在庫があるということはほぼ期待できません。
そのため、部品交換が必要になった場合、「他の車から部品取りをする」という形で対応するのが一般的です。ただし、この方法も同じ車種で使えるものがなければ難しいでしょう。国産車でも部品の入手は大変ですが、海外製の車となれば部品代だけでなく運搬費もかかります。
クラシックカーに限らず、生産が終了してすでに何年か経過している車は、どれも部品の調達が難しくなるのが車検や修理の際に費用が高くなる大きな理由です。車種によっては、対応可能な部品が違うメーカーで製造されていることもあります。
クラシックカーを所有するときは、必要に応じて部品を調達できるルートを持っていたり、レストアに対応してくれたりする修理工場を探しておくことも重要です。また、事故などに備えてクラシックカーに対応した自動車保険に加入しておくのもいいでしょう。
クラシックカーは専用の修理工場を探しておくことがポイント
クラシックカーを入手したあとは、まず旧車に対応している修理工場などを探して状態をチェックしてもらうことが大切です。
クラシックカーは、見た目がきれいであっても1台1台内部の状態が異なります。専門家にチェックをしたもらったうえで、部品の調達や乗るうえでの注意点を聞いておくと安心です。普段は、専用の車庫を用意するか専用のカバーで保護し、適度に走らせて長く乗れるように努めましょう。
出典
日本クラシックカー協会 2022JCCAクラシックカーレース特別車両規定
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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