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「年金」って結局いつから受け取れるの?

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月9日 12時0分

「年金」って結局いつから受け取れるの?

2022年4月より、年金の繰下げ受給の上限年齢が75歳になりました。「75歳まで受け取れないの?」と不安に感じる人もいることでしょう。   また、年金を受け取れる年齢は、60歳、65歳、70歳、75歳などさまざまな情報が飛び交っていることから、「一体いつから年金は受け取れるの?」と混乱しがちです。本記事では、改めて年金の受け取り開始年齢について確認していきます。

年金受給開始は原則65歳

年金には、老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金(厚生年金)がありますが、いずれの受給開始年齢も原則65歳となっています。65歳に達する3ヶ月前に「年金請求書」が送付されてくるので、必要事項を記入し、誕生日の前日以降に年金事務所へ提出すると年金の受給が始まります。
 

繰上げ受給と繰下げ受給

年金の受給開始年齢の原則は65歳ですが、「60歳で定年退職するから早く受け取りたい」、「まだ現役で働いているからもっと遅くても良い」など、人によって事情はさまざまです。そこで国は、希望に応じて65歳より早く、または遅く受け取ることができる制度を設けています。
 

繰上げ受給の受給開始は60~64歳

繰上げ受給とは、65歳になる前に年金を受け取る方法です。繰上げ受給を希望する場合には、60歳から64歳までの間で選択することができます。
 
「早く受け取れるなら、その方がお得なのでは?」と思うかもしれませんが、繰上げ受給を受ける場合には、1ヶ月繰り上げるごとに年金が0.4%減額される点に注意しなければなりません。年金を60歳になってすぐ受け取り出した人は、65歳から受け取り出した人よりも最大24%減額されるのです。
 
図表1
 

 
日本年金機構 年金の繰上げ受給
 

繰下げ受給の受給開始は66~75歳

繰下げ受給とは、繰上げ受給の反対で、65歳になっても年金を受け取らずに66歳から75歳までの間で選択する方法です。この上限年齢である75歳が、2022年4月より改正されたのです。2022年3月までは70歳でした。
 
繰下げ受給は1ヶ月繰り下げる(遅らせる)ごとに年金が0.7%ずつ増額されるため、75歳まで繰り下げた人は84%も年金が増えることになります。
 
図表2
 

 
日本年金機構 令和4年4月から老齢年金の繰下げ受給の上限年齢が75歳に引き上げられました
 

何歳で受給開始がベストなのか

結局のところ、年金は何歳から受給開始するのが良いのでしょうか。その答えはその人の「寿命」が鍵となります。しかし、実際に何歳まで生きるのかは誰にもわからないことです。もしも100歳まで生きるのであれば繰下げ受給がお得ですし、60歳台で寿命を迎える人は繰上げ受給の方がお得ということになります。
 

まとめ

年金の受給開始は原則として65歳からです。ただし、繰上げ受給を希望する場合には60歳から64歳、繰下げ受給では66歳から75歳の間で選択することができ、開始時期によって支給額は変動します。本記事で紹介したメリット・デメリットを踏まえ、受給開始時期を検討しましょう。
 

出典

日本年金機構 令和4年4月から老齢年金の繰下げ受給の上限年齢が75歳に引き上げられました

日本年金機構 老齢年金の請求手続き

日本年金機構 年金の繰上げ受給

日本年金機構 年金の繰下げ受給

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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