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定年したら自宅の行く末について考えよう!

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月9日 13時0分

定年したら自宅の行く末について考えよう!

「家じまい」という言葉を聞いたことがありますか? 「墓じまい」、「年賀状じまい」などと同じ、終活の1つです。   自宅をはじめとする不動産は財産ではありますが、需要のない不動産は“負の財産”と化してしまう現実があります。家族が残された自宅に困ることがないよう、定年を機に自宅の行く末について考えておきましょう。

家じまいをする理由

はじめに、「子育てする家」と、「老後を過ごす家」では求められる要素が異なります。また、不動産は一般的に古ければ古いほど売却しづらくなるため、相続人が住まない場合には、売れない、貸せない不動産を、固定資産税などの維持費を支払いながら所有し続けなければならない事態に陥ってしまいます。まさに負の財産です。
 
そこで終活の一環として、自身が死亡する前に自宅を売却、贈与するなどして決着を付けておくのです。
 

家じまいした後の選択肢

家じまいするだけでは、その後に生活を送る場所がなくなってしまうため、家じまいした後どのように生活するのかも同時に検討します。具体的には、以下のような方法が考えられます。
 

●住み替える
●老人ホームへ入る
●リフォームする
●二世帯住宅を購入する

 

住み替える

老後の生活に適した間取りやバリアフリーの自宅に住み替える方法です。購入か賃貸かも検討することになりますが、老後用の場合は購入をおすすめします。それぞれの状況にはよりますが、賃貸の場合には入居している限り賃料が発生するからです。“人生100年時代”となった今、60歳で入居すると寿命までの賃料はいくらになるでしょうか。慎重に検討しましょう。
 

老人ホームへ入る

自宅の売却資金を元手にして、老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などへ入居します。食事や介護サービスなど、子に頼らなくても安心安全に老後生活を送ることができます。
 
しかし、高齢化と核家族化が進んでいることによって、老人ホームへの入居希望者も増えていることから、すぐには希望先に入居できない可能性があります。
 

リフォームする

長年住んだ自宅から離れたくないという思いも当然あることでしょう。その場合には、老後に住みやすいようにリフォームする方法もあります。リフォームによって資産価値も上がるため、いずれ子が相続した場合でも古い家のままよりは売却できる可能性が高まるでしょう。しかし、立地などによっては売却できない可能性が変わらずある点は忘れてはいけません。
 

二世帯住宅を購入する

子世帯と同居するための二世帯住宅を購入する方法です。子と一緒に建てるのであれば、2世代で返済していく親子リレーローンも利用することができ、購入方法の選択肢が広がります。お互いに助け合える点がメリットではありますが、その状態を保ち続けられるとは限りません。売却する際には需要が限られている点にも注意が必要です。
 

空き家数848万9000戸・全国住宅の13.6%

総務省統計局「平成30年住宅・土地統計調査」によると、全国にある空き家の数は848万9000戸と過去最多、全国にある住宅の13.6%が空き家という結果になっています。
 
放置された空き家による景観の悪化、火災や犯罪発生への懸念などが、深刻な社会問題となっており、国も空き家対策へ積極的に乗り出しています。2024年4月1日からは相続登記の義務化が決定しており、相続人の負担も増します。
 

まとめ

利用予定のない空き家を相続することになった相続人は、維持費のみがひたすら発生することになります。定年を迎え、子育てや仕事がひと段落した際には「家じまい」について考えてみてはいかがでしょうか。
 

出典

総務省統計局 統計局ホームページ 平成30年住宅・土地統計調査 特別集計

法務省 あなたと家族をつなぐ相続登記~相続登記・遺産分割を進めましょう~

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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