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35歳、年金機構からこれまでと違う「ねんきん定期便」が届きました。どういうことですか?

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月10日 0時30分

35歳、年金機構からこれまでと違う「ねんきん定期便」が届きました。どういうことですか?

毎年送られてくる「ねんきん定期便」が、いつもと違う様式で届いたら「何か問題があったのだろうか」と不安になってしまうかもしれません。35歳はいつもと違う封書の「ねんきん定期便」が初めて届くタイミングです。   この記事では、通常の「ねんきん定期便」と節目の年の違いや、封書の「ねんきん定期便」が届くタイミングなどについて説明していきます。

「ねんきん定期便」はどんなもの?

「ねんきん定期便」は、年金記録を記載したものです。国民年金や厚生年金保険の加入者に宛てて、毎年誕生月(1日生まれの人は誕生月の前月)に日本年金機構から郵送されます。
 
平成19年、持ち主不明の年金記録の存在が明らかになった「年金記録問題」が起き、国民の年金に対する意識が高まりました。これを受け、平成20年に「年金特別便(全員便)」が送付され、平成21年4月からは「ねんきん定期便」がスタート。
 
平成23年には、インターネットを使っていつでも年金情報を確認できる「ねんきんネット」のサービスも始まっています。「ねんきん定期便」には直近1年間の情報に加え、50歳未満はこれまでの加入実績に応じた年金額、50歳以上は年金見込み額が記載されています。
 
自らの年金記録を1年に一度確認し、内容に誤りがないかどうかをチェックするのに便利です。日本年金機構のホームページでは、「ねんきん定期便」の見方について詳しく説明しています。
 

35歳で届く「ねんきん定期便」は全期間の年金記録情報が記載されたもの

「ねんきん定期便」は通常、はがきで届きますが、節目の年には封書で送られてきます。節目の年とは、35歳、45歳、59歳です。全期間の年金記録情報に加え、35歳と45歳ではこれまでの加入実績に応じた年金額、59歳では年金見込み額が記載されています。通常と同様、郵送されるのは被保険者の誕生月です。
 
特に35歳の誕生月は、封書の「ねんきん定期便」が初めて届くタイミングなので驚く人が多いかもしれませんが、何か問題が発生したわけではないので心配はいりません。ねんきんネットで「ねんきん定期便の郵送は不要」と登録している人にも、節目の年の年金定期便は届きます。
 

「ねんきん定期便」に漏れや誤りがないかしっかり確認を

「ねんきん定期便」は1年に一度、自分の年金記録を確認する良い機会になります。35歳で届く封書の「ねんきん定期便」は、年金に加入してからの全記録が届く初めてのタイミングです。結婚して姓が変わったり、転職をしたりしている人は、注意深く記録を確認する必要があります。
 
学生時代の国民年金加入の記録についてもここで確認しておきましょう。「免除申請をしていたはずなのに未納になっている」「扶養家族になったのに3号被保険者になっていない」など、漏れや誤りがあった場合は、同封されている年金加入記録回答票に記入し、返送しましょう。
 

35歳の特別な「ねんきん定期便」に慌てる必要はない

「ねんきん定期便」は年金記録を記載したもので、1年に一度誕生月にはがきで送られてきます。35歳、45歳、59歳の節目の年には全期間の年金記録が記載された特別な「ねんきん定期便」が封書で届くため「いつもと違う」と慌ててしまう人もいるかもしれません。
 
実際には何か問題があるわけではないので、全期間の記録を確認できるいい機会と捉え、漏れや誤りがないかどうかしっかりと確認し、不備がある場合は手続きを行いましょう。
 

出典

日本年金機構 年金記録問題とは?

日本年金機構 ねんきん定期便

日本年金機構 「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)

日本年金機構 令和4年度「ねんきん定期便」35歳、45歳の方 「ねんきん定期便」をお送りします

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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