【比較】「タイヤ」の値段は高いほどいい?「グレード」「国産・海外」の違いを解説
ファイナンシャルフィールド / 2022年12月17日 2時40分
車を所有していると数年に一度必ずやってくるのが「タイヤ交換」。走行距離が多いとタイヤの摩耗で、走行距離が少なくてもゴムの劣化によって交換を要しますが、タイヤ交換時に気になるのが“タイヤの値段”ではないでしょうか。 お店などでタイヤの値段を見ると同じようなタイヤでも数万円単位で値段が違うものもありますが、その違いについて気になる方もいらっしゃることでしょう。 ここではその違いについて解説していきます。
タイヤにも「グレード」が存在する
車にはグレード体系があり、グレードによって装備の内容が変わってきますよね。タイヤにも車と同様にグレードが存在します。
グレードの違いは何?
各タイヤメーカーでは「ベーシック」「コンフォート」「プレミアム」などとグレードをつけてタイヤを販売しています。タイヤのグレードの違いはズバリ“性能”に直結します。一番安いグレードのタイヤでも基本的な性能は確保されていますが、グレードが上がれば上がるほどより高性能になっていく傾向にあります。
「車種専用タイヤ」とは?
店頭に並んでいるタイヤやメーカーのホームページなどで「スポーツタイヤ」や「ミニバン専用」などといったフレーズが記載されたタイヤがあるのを見かけた方もいらっしゃるはず。これはその名の通り、その用途の性能を高めたタイヤとなっています。
例えばスポーツタイヤは静粛性を犠牲にしてでもグリップの性能(路面をつかむ力。コーナリングの際に効果が出る)を高めていたり、車両重量が大きいミニバン専用のタイヤはふらつきを抑えるため内側と外側の性能を変えていたりして、その車の使い方や特徴に合わせてカスタマイズされています。車に合わせたタイヤ選びをすることが適切といえます。
タイヤの値段で何が変わる?
ここで本題です。安いタイヤと高いタイヤでは、具体的に何が変わるのかという点について見ていきましょう。
乗り心地が変わる
大きな部分として、車の乗り心地が変わってきます。高いタイヤには路面からの音(ロードノイズ)を吸収する素材が多く使われており、これにより車内の快適性が向上します。また、カーブを曲がった時のタイヤのねじれ(歪み)を抑制するための補強をショルダー(タイヤの側面)に多く入れて揺れを軽減しています。
グリップ性能が変わる
一般に、値段が高いタイヤになればなるほど、タイヤのグリップ性能が高まっています。
タイヤには乾いた路面での“ドライグリップ性能”とぬれた路面での“ウェットグリップ性能”があり、タイヤのゴム部分に配合する成分を変えることでグリップ性能を高めていることが多いです。タイヤ選びをする際にはグリップ性能が高いタイヤを選ぶことで安心感も増しますから、これを基準に選ぶのもいいでしょう。
ただし、必ずしも値段が高いタイヤだからグリップ性能が高いというものではなく、グリップ性能が高いとその分タイヤが摩耗しやすいという欠点もありますから、慎重に検討しましょう。
国産タイヤと海外タイヤの違いは?
ここで国産/海外メーカーのタイヤの違いについても軽く触れておきます。
海外から輸入されたタイヤが国産メーカーのものと比べると安価なものが多い傾向にあります。国産タイヤと海外タイヤの違いは価格以外にも性能差が大きいものもあります。海外メーカーのものは、その国の路面状況や天候などに合わせて設計されているものもありますので、日本国内ではその性能をフルに発揮できなかったり、物足りなさを感じたりする可能性もあります。
極端に安すぎるタイヤだと前述したショルダーが柔らかく、乗り心地が悪化してしまう可能性もありますから、迷った場合は値段が多少高くても国産メーカーのタイヤを選んだ方が無難かもしれません。
タイヤひとつで車のフィーリングが変わる! タイヤ選びは入念に
タイヤは車の中で唯一、地面に接している部分です。「とりあえず安いものでいいや」と価格だけで選ぶと乗り心地が大幅に変わってしまって不快に感じるおそれもあります。
タイヤ交換は数年に一度のことですし、どれを選んでもある程度高額な出費にはなりますので、慎重なタイヤ選びをすることをお勧めします。
執筆者:宇野源一
AFP
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