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年金別に解説! 未支給年金を受け取るための手続きとは?

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月16日 3時30分

年金別に解説! 未支給年金を受け取るための手続きとは?

未支給年金は年金受給者が死亡した場合に必ず発生します。事前に必要な手続きを確認しておき、スムーズに進めましょう。   本記事では、未支給年金の手続きについて解説します。

未支給年金とは

未支給年金とは、死亡した人に受け取る権利があった年金のうち、まだ受け取っていない年金のことをいいます。
 
年金は偶数月に前月と前々月の2ヶ月分が後払いで振り込まれる仕組みになっており、例えば10、11月分は12月に振り込まれます。
 
そして死亡した月分まで受給することができるため、11月5日に死亡した場合には10、11月分を12月に受け取れるはずですが、受給者死亡によって振り込まれることはありません。よって、未支給年金が発生するのです。
 

未支給年金は請求しないと受け取れない

未支給年金は自動的に振り込まれるものではありません。遺族が請求手続きをしなければなりません。必要な手続きと請求先は次のとおりです。
 

手続き(1)受給権者死亡届

未支給年金の請求を行う前に、まずは死亡した事実を届け出て年金の支給を停止します。市役所に提出する死亡届と混同される場合がありますが、別物です。注意しましょう。
 
この手続きを行わないと、年金受給者は生存しているものとして年金が振り込まれてしまい、不正受給となります。「未支給年金としてどうせ受け取るはずだった」では済まされません。きちんと未支給年金として段階を踏んだ手続きが必要です。
 
【図表1】

添付書類

・死亡した人の年金証書
・死亡の事実を証明できる書類(戸籍抄本、死亡診断書など)

ただし、日本年金機構にマイナンバーを届け出ている人が死亡した場合には、受給権者死亡届の提出は省略することができます。
 

手続き(2)未支給年金・未支払給付金請求書

次に、未支給年金を請求する手続きを行います。受給権者死亡届と同時の提出で問題ありません。
 
【図表2】

添付書類

・死亡した人の年金証書
・死亡した人と請求する人の続柄が確認できる書類(戸籍謄本など)
・死亡した人と請求する人が生計一だったことが確認できる書類(死亡した人の住民票の除票、請求する人の世帯全員分の住民票)
・未支給年金を受け取る口座の通帳、キャッシュカード

 

未支給年金の請求先一覧

未支給年金の請求先は年金の種類によって異なります。
 
【図表3】

年金の種類 請求先
老齢基礎年金、老齢厚生年金、障害厚生年金、遺族厚生年金 年金事務所
障害基礎年金※1、遺族基礎年金※2、寡婦年金※3 市区町村役場
退職共済年金、障害共済年金、遺族共済年金 加入先の共済組合

日本年金機構 年金を受けている方が亡くなったときを基に作成
 
※1 初診日が国民年金第3号被保険者期間中の場合は年金事務所
※2 死亡日が国民年金第3号被保険者期間中の場合は年金事務所
※3 年金事務所でも可能
 
請求先によって必要書類が異なる場合があるため、事前に電話などで確認しておくことをおすすめします。
 

まとめ

未支給年金は年金受給者が死亡した際には必ず発生します。必要になる手続きを簡単に知っておくだけでも、漠然とした不安から解放されるのではないでしょうか?
 
事前に受け取っている年金の種類、請求先、必要書類を確認しておくだけで、実際の手続きは格段にスムーズになるでしょう。
 

出典

日本年金機構 年金を受けている方が亡くなったとき
日本年金機構 遺族基礎年金を受けられるとき
日本年金機構 遺族厚生年金を受けられるとき
日本年金機構 寡婦年金を受けるとき
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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