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宝くじの売上金額、一体なにに使われているの?

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月23日 11時20分

宝くじの売上金額、一体なにに使われているの?

年末ジャンボでは1等7億円、1等前後賞合わせて10億円の当せん金になる宝くじですが「売上金額はどれくらいあるの?」「当せん金以外は何に使うの?」など、気になっている人も多いのではないでしょうか。   宝くじの売り上げの用途は、自治体などにより公表されています。   この記事では、令和3年の宝くじ累計販売実績と、売上金額が賞金以外で何に使われているのかを紹介しましょう。

令和3年の宝くじ売上金額は8133億円

「宝くじ公式サイト」の発表によると、令和3年における宝くじの販売実績額は「8133億円」でした。
 
このうち46.2%にあたる「3758億円」は当せん金として当せん者に支払われ、14.9%にあたる「1210億円」は印刷経費や販売手数料などにあてられています。
 
では、当せん金と経費を引いた残りの売上金は、何に使われているのでしょうか。
 

当せん金と経費以外の売上金は何に使われているの?

令和3年の販売実績額8133億円から当せん金と経費を引くと、残るのは38.9%にあたる3165億円です。
 
残りの3165億円のうち、117億円(全体の1.4%)が社会貢献広報費に使われ、3048億円(全体の37.5%)が公共事業として使われています。
 
社会貢献広報費とは、宝くじの社会貢献広報を目的とした、地域文化の振興やコミュニティー活動を支援するための資金です。例えば、音楽会などの文化公演やスポーツイベントなどを開催し、青少年の健全育成や地域の活性化が進められています。
 
では、3048億円にのぼる多くの売上金は、どのような公共事業に使われているのでしょうか。
 

宝くじの売上金が使われた特徴的な公共事業3選

宝くじの売上金による公共事業では、道路や公園、図書館、美術館、学校、福祉施設の整備のほか、子育て支援や福祉などに活用されるのが一般的です。
 
ただ、時期や地域によっては、特徴的な公共事業に活用されるケースも少なくありません。ここでは、宝くじの売上金による特徴的な公共事業を3つ紹介します。
 

動物園設備の建設事業

札幌市の円山動物園や名古屋市の東山動物園、神戸市の王子動物園では、動物園の設備を建設するために宝くじの売り上げが活用されています。
 
例えば円山動物園では、ホッキョクグマとアザラシをじっくりと観察できる施設の建設に使われました。宝くじの売り上げにより、動物園でありながら自然に近い環境で動物を観察できるようになった例です。
 

国内開催のスポーツ大会への支援

ラグビーのワールドカップや東京オリンピックなどに携わった自治体では、大会準備や施設整備に宝くじの売り上げが生かされています。
 
山口県では、海外選手へのキャンプ地誘致活動の支援にも使用され、地域の活性化に生かされました。また、東京オリンピックでは、開催地の誘致活動にも活用されています。
 

結婚を支援する事業

富山県の「とやまマリッジサポートセンター事業」では、宝くじの売上金が結婚支援に役立てられました。
 
とやまマリッジサポートセンター事業とは、結婚を希望する男女にお見合いやマッチングなどの結婚支援をする事業です。男女の出会いの場を提供し結婚する人を増やすことで、地域の活性化が進められています。
 

宝くじは当たらなくてもさまざまな公共事業に役立てられている

令和3年の宝くじ販売実績額は8133億円で、そのうちの46.2%にあたる「3758億円」が当せん金でした。
 
当せん金と経費以外の売上金は、団体や個人の「もうけ」になるわけでなく、社会貢献活動や公共事業に生かされているお金です。
 
当たらなくても売り上げは社会に役立てられています。「宝くじはお金の無駄」とは考えず、社会に貢献していると考えて購入してみるのもよいかもしれません。
 

出典

宝くじ公式サイト
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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