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「大企業の年収」は中小企業と比べてどれだけ高い? データを元に収入や理由を検証!

ファイナンシャルフィールド / 2022年12月29日 23時30分

「大企業の年収」は中小企業と比べてどれだけ高い? データを元に収入や理由を検証!

収入は人それぞれといえど、「大企業に勤めているほうが中小企業よりも年収が高い」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。 本記事では本当に大企業のほうが年収が高いのか、データを元に解説しています。

企業規模が大きい方が賃金が大きい

厚生労働省が公表している「令和3年賃金構造基本統計調査」に、企業規模別にみた賃金が掲載されています。
 
これをみてみると、6月分の所定内給与額の平均として、男性は大企業37万5900円、中企業32万8000円、小企業30万3600円で、女性は大企業27万1000円、中企業25万2500円、小企業23万5000円です。また、男女計では大企業33万9700円、中企業29万9800円、小企業27万9900円となっています。
 
男性でも女性でも、企業の規模が大きい方が賃金が大きくなっていることが分かります。
 

賞与や残業を含めると、さらに差は拡大する

ここでの「所定内給与額」とは、超過労働給与額(時間外勤務手当、休日出勤手当など)を含みません。また、賞与も別です。時間外手当や賞与は基本給を基準として支払われる場合が多いため、年収ベースでは今回みてきた以上に差は拡大するものと思われます。
 

大企業の方が賃金が高い理由4つ

大企業の方が高い賃金を支払える理由としては、大企業の方が売上・利益が大きく、従業員に賃金として反映させることが可能なことが挙げられます。
それでは、なぜ大企業の方がより利益を産み出せて、高い賃金を支払えるのでしょうか。主な理由を4つ解説していきます。
 

生産性が高い

中小企業庁によると、企業規模が大きい方が労働生産性が上がると示しています。労働生産性とは、従業員1人当たりの付加価値額を示しており、従業員1人がどれくらいの成果を産み出しているかを数値化したものになります。
 
労働生産性が高いと、少ない投資で利益を最大化できる、人材不足を解消できる、企業競争力が高くなるなどのメリットがあります。そのため、利益をより産み出しやすく、その分従業員に賃金として反映させることが可能です。
 

ブランド力があるため売上が大きい

大企業はそのブランド力を活かし、戦略的に宣伝し、売上を伸ばしていくことができます。例えば、家電量販店で製品を購入する際、同等の価格と性能の商品が並んでいたら、見覚えのないメーカーの商品よりもテレビCMなどで親しみのある有名メーカーの商品を選びやすいのではないでしょうか。
 

協力会社が多い

大企業は事業を行うにあたって、多くの協力会社とパートナーシップを結んでいます。細分化された事業の中で得意とする企業と協力し、業務を振り分けることで、設備投資などの費用を抑えることが可能です。
 

新規事業にチャレンジできる

大企業は資金面に余裕があるため、新規事業にチャレンジすることができます。企業が成長していくためには、既存事業だけでなく、時には新たな分野を切り開き、さらなる利益を追求していかなければなりません。
企業規模を活かして周到に準備を進めることで、新規事業の成功率も向上します。また、仮に一つ失敗しても、他の新規事業や既存事業で取り返すことが、中小企業よりも期待できます。
 

今後はどうなるかは分からない

現状、平均的には大企業の方が中小企業よりも年収が高いことは間違いありません。とはいえ、現在はますます変化が大きく、不確実な時代となっています。
インターネットの普及とともに、規模が小さいからこそ活躍できる会社も存在します。そのため、大企業だからこそ年収が高いという時代は、もしかするとそこまで長くはないのかもしれませんね。
 

出典

厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況(企業規模別)

中小企業庁 2022年版 中小企業白書 第6節 労働生産性と分配

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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